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8月も熱中症予防強化月間。様子の変化を見逃さず、適切な対応を

8月も熱中症予防強化月間。様子の変化を見逃さず、適切な対応を

7月は熱中症による救急搬送者が過去最多となった週も。今後も注意が必要

今年(2018年)7月は全国的に、例年を上回る猛暑となりました。総務省消防庁の発表によると、7月16~22日の1週間に熱中症の症状で救急搬送された人は2万2647人にのぼり、そのうち65人が亡くなっており、集計を開始した2008年以降最多となりました。

このような暑さは今後も続くと予想されており、環境省は「熱中症にかかるリスクが高くなると見込まれる」ことから、昨年まで7月中にのみ実施していた「熱中症予防強化月間」を8月末まで延長して、熱中症への注意を呼びかけています。

子ども、高齢者、持病がある人は「熱中症弱者」。周囲は十分に配慮を

前述の総務省消防庁の発表では、熱中症による救急搬送者の発生場所は「住居」が最多で41.8%となっていました。また、年齢区分でみると高齢者(65歳以上)が46.5%と圧倒的で、乳幼児・少年(18歳未満)が合わせて17.5%、成人が36.1%でした。

日本救急医学会・熱中症に関する委員会は、7月下旬に「熱中症予防に関する緊急提言」を発表。子どもや高齢者、持病のある人は「熱中症弱者」といえ、特に熱中症にかかりやすいとしています。理由として、それらの人は体温調整機能が弱く、また自分で予防する能力が乏しく、さらに子どもは身長が低いことから地面からの輻射熱(ふくしゃねつ、温められた地面から放射されて伝わる熱)の影響を受けやすい、といったことが挙げられています。

子どもや高齢者、持病のある人に対しては、家族や周囲の人が熱中症予防を確実に行うことと、こまめに体調をチェックすることが大切です。

おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所へ。重症度を適切に判断し、応急処置を

日本救急医学会・熱中症に関する委員会は、熱中症対策に関して、以下の4つの提言をしています。

  • ①暑さ指数を意識した生活を心がけ、運動や作業中止の適切な判断を!
  • ②水分をこまめに取ること。おかしいなと思ったらすぐ涼しい場所に誘導を!
  • ③適切な重症度判断と応急処置を。見守りつつ改善がなければすぐ医療機関へ!
  • ④周囲にいるもの同士が、お互いに注意をし合う!

(出典:日本救急医学会・熱中症に関する委員会「熱中症予防に関する緊急提言」、2018年)

「暑さ指数(WBGT、熱中症指数)」とは、気温だけでなく湿度や輻射熱も考慮した指標で、環境省の「熱中症予防情報サイト」にて毎年、熱中症の起こりやすい時期に公開されています。予測値や実測値が自動で配信される「熱中症予防情報メール」もあるので、利用するとよいでしょう。なお、市販のWBGT計もありますが、風がほとんどない場合には低く評価されるため、注意が必要です。

また、熱中症の症状は多岐にわたるため、「いつもと様子が違う」と感じた場合は初期症状とみなし、すぐに涼しい場所での休憩と、水分摂取を促しましょう。自力で水分がとれない場合や、水分をとって5分程度経過しても症状がなくならない場合、全身が熱っぽい場合などは、救急搬送を要請するなどの適切な判断が重要です。

熱中症予防・対処法について詳しくは、環境省のリーフレットのほか、参考用外部リンクを参照してください。