文字サイズ

熱中症では意識の有無で救急搬送を判断。すぐ涼しい場所で体を冷却

熱中症では意識の有無で救急搬送を判断。すぐ涼しい場所で体を冷却

まだ1週間に1万人以上が熱中症で搬送。暑さが戻った日や休み明けは要注意

今月(2018年8月)も、熱中症への厳重警戒が必要な日が続いています。総務省消防庁の発表によると、7月30~8月5日の1週間に全国で熱中症の症状により救急搬送された人は1万3,575人(速報値)で、先月のピーク時よりは減ったものの、昨年の2倍以上を記録しています。

台風や夕立などで一時的に気温が下がるときもありますが、一転して暑さが戻った日や、休暇が明けて出勤する日(特に外勤の人)などは、体が暑さに慣れておらず熱中症が起こりやすくなります。水分補給はもちろんのこと、栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとるよう心がけましょう。

低度ではめまいや立ちくらみ、中等度では吐き気や頭痛などが起こる

総務省消防庁では、熱中症とは「温度や湿度が高い中で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、体温の調整機能が働かなくなり、体温上昇、めまい、体のだるさ、ひどいときには、けいれんや意識の異常など、さまざまな障害を起こす症状」として、重症度と対処方法を以下のようにまとめています。

【熱中症の分類と対処方法】

熱中症の分類と対処方法

(総務省消防庁リーフレット「熱中症を予防して元気な夏を!」より作成)

意識がなければ重度と判断。すぐに救急車を要請し、体を冷やす

熱中症の重症度の判定に重要なのは、意識がしっかりしているかどうかです。熱中症を疑う症状があり、少しでも意識がおかしい場合は中等度以上、意識がない場合はすべて重度と判断されます。意識がない場合はすぐに救急車を呼び、到着を待つ間に涼しい場所へ移動させ、体を冷やします。服や下着の上から少しずつ冷やした水をかけるか、衣服を脱がせて濡らしたタオルやハンカチを皮膚に当て、扇風機やうちわで扇ぎましょう。

保冷剤や氷のう、冷たいペットボトル、ビニール袋に入れたかち割り氷などを使って、首やわきの下、太ももの付け根などを冷やすのも効果的です。それらは、皮膚直下に太い静脈がある場所なので、冷やした血液がゆっくりと体内に戻っていき、体全体を冷やすことができます。

意識があるときは、上記の方法でよく体を冷やすと同時に、スポーツドリンクや経口補水液などで、口から十分な水分と塩分をとってもらいましょう。症状の改善が見られないときは、早めに医療機関を受診することが必要です。いずれにしても、必ず誰かが付き添って状態を見守りましょう。

熱中症予防・対処法について詳しくは、環境省のリーフレットのほか、参考用外部リンクを参照してください。