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日常活動量アップエクササイズ 階段編

日常活動量アップエクササイズ 階段編

在宅勤務の増加などにより、運動不足に悩む人が増えています。健康経営を考えるうえで、従業員の運動不足対策は急務の課題です。

当コーナーでは全5回にわたり、日常生活の中で簡単に行える「日常活動量アップエクササイズ」をご紹介しています。

今回取り上げるのは、会社や家の階段などでサクッと行えるストレッチです。休憩時間などのスキマ時間に行うことで、腰痛軽減や転倒予防に役立ちます。

腰痛の軽減に お尻ストレッチ

  1. 片足を階段の2~3段上まで大きく踏み出します。
  2. そのままできるだけ体を起こした状態で、お尻を階段のほうへ沈み込ませます。
  3. 痛みを感じない程度に伸ばしたまま30秒程度その姿勢を維持します。反対の足も同様に、交互に3セットほど行います。

●効果
お尻の筋肉は意外と硬くなりやすいものです。お尻が硬くなるとそのまま腰へと連動して腰痛がおこりやすくなります。お尻の筋肉を伸ばすことで腰痛を軽減できます。

転倒予防に すねストレッチ

  1. 階段に背を向け、片足で立ちます。
  2. 立ち足とは反対の足の甲を1~2段上の階段にのせます。
  3. そのまま足の甲を階段に押しつけて、すねを伸ばします。
  4. 痛みを感じない程度に伸ばしたまま30秒程度その姿勢を維持します。反対の足も同様に、交互に3セットほど行います。

●効果
歩くときは常につま先を上げる動作を行うため、すねの筋肉が疲労するとつま先が上がりにくくなり、ちょっとした段差でもつまずきやすくなります。すねのストレッチで疲れをとり、転倒を予防しましょう。

奥原 剛 先生

指導・モデル 清水 忍 先生 ((株)INSTRUCTIONS代表、トレーニングジムIPFヘッドトレーナー、健康運動指導士)
1967年、群馬県生まれ。大手フィットネスクラブ勤務後、スポーツトレーナー養成学校講師を経て独立。「根拠」「理解」「動機」の全てを満たした指導にはスポーツ業界関係者からも信頼が厚く、メジャーリーガー・菊池雄星投手らプロアスリートのパーソナルトレーナーとして絶大な人気を誇る。また、2016年より若手トレーナーのレベルアップを目指すゼミ「清水塾」を主宰するなど、後進の育成にも力を注いでいる。テレビ、雑誌等多くのメディアで活躍中。著書に『ロジカル筋トレ 超合理的に体を変える』(幻冬舎新書)ほか監修多数。全米スポーツ医学会認定運動生理学士(ACSM/EP-C)、NESTA JAPANエリアマネージャー。