食事を減らしているのに太る……栄養不足のせいかもしれません
身体計測の結果から内臓脂肪型肥満のリスクを判定
メタボリックシンドロームの大きな要因は、内臓脂肪の蓄積です。そこで、身長、体重からBMI(肥満度を示す体格指数)の値を求め、腹囲と併せて内臓脂肪型肥満になっていないかを調べます。
BMIは、体重(kg)÷ 身長(m)÷ 身長(m)の式で算出されます。
指標 | 判定 |
---|---|
18.5未満 | 低体重(やせ型) |
18.5~25未満 | 普通体重 |
25~30未満 | 肥満(1度) |
30~35未満 | 肥満(2度) |
35~40未満 | 肥満(3度) |
40以上 | 肥満(4度) |
内臓脂肪蓄積のリスクがあると判定される腹囲は、男性が85cm以上、女性が90cm以上です*2。また、腹囲がこれらの数値より低い人でも、BMIが25以上ならばリスクありと判定されます。
カルテを受け取って計測室を出た協子さんは、身体計測の結果を確認して少々がっかりしました。
身長 158.0cm
体重 57.6kg
BMI 23.1
腹囲 76cm
『最近、ちゃんと量ってなかったけど、若いころより5kg以上体重が増えてるわ。BMIは正常範囲内とはいえ、思ったより腹囲もあるし……どうりで、前に買ったジーンズがはけないわけね』
やはり運動不足や間食がいけなかったと反省しつつ、係の女性に呼ばれて、協子さんは次の検査へと向かいます。健診はまだ始まったばかりです。
*2 男性は皮下脂肪をためにくく内臓脂肪をためやすいので、腹囲基準は男性のほうが厳しく、皮下脂肪が多い女性の腹囲基準は緩めになっています。