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血圧測定にドキドキは禁物!

血圧測定にドキドキは禁物!

血圧は測る時間帯や場所によって変動する

塩分のとり過ぎや肥満、ストレスなどの生活習慣や、血管の老化、遺伝的素因などが高血圧の要因になるといわれています。また、腎臓病やホルモン分泌異常などの病気が原因の場合があります。女性の場合、更年期以降は女性ホルモンの減少から血圧が高くなりやすくなります。

また、血圧は1日のうちでも変動しており、通常、活発に活動する昼間は高く、体を休める夜には低くなります。運動や食事、入浴などを行うことでも血圧は変化します。

一般に、血圧の評価には「診察室血圧」と「家庭血圧」が用いられています。病院などの医療機関で測るのが診察室血圧、自宅で自分が測るのが家庭血圧です。

<診察室血圧> 140/90mmHg以上で高血圧と判定
<家庭血圧>  135/85mmHg以上で高血圧と判定

医療機関で血圧を測ると緊張して数値が高くなる人が多いので、家庭血圧の判定値は診察室血圧より低く設定されています。また、特定健康診査(メタボ健診)は生活習慣病予防を目的としているので、家庭血圧や診察室血圧より低い数値から特定保健指導の対象者となります。

「白衣高血圧」と「仮面高血圧」とは

自宅で血圧を測ると135/85mmHg未満で正常なのに、医療機関などで測ると緊張して140/90mmHg以上になってしまう人がいます。これを「白衣高血圧」といいます。家庭血圧が正常であれば、白衣高血圧の人は降圧薬による治療は必要がないとされますが、将来、本格的な高血圧になる危険が高いので注意が必要です。

白衣高血圧とは反対に、医療機関などでの血圧測定では正常なのに、家庭での血圧が高い人を「仮面高血圧」といいます。診察時には正常に見えていても、それ以外の時間帯は高血圧の状態にあり、降圧薬による治療が必要とされます。仮面高血圧には、高血圧の治療中の患者も含まれます。

血圧が高くても自覚症状はほとんどないので、定期的に血圧を測定して早めに異常を発見し、改善することが大切です。そのためにも、ぜひ毎日決まった時間に「家庭血圧」を測定しましょう。

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。