血圧測定にドキドキは禁物!
医師が必要と判断したら、貧血の検査も
必ずしも全員に行われるわけではありませんが、一定の基準のもとに医師が必要と認めた場合には、貧血の検査が行われることもあります。
赤血球は血液をつくっている血球成分の一つで、その数や割合などから貧血の有無を知ることができます。ヘモグロビン量が判定値を下回る人は、貧血の疑いがあります。
検査項目 | 保健指導判定値 | 受診勧奨判定値 | |
---|---|---|---|
血液 | 赤血球数 | 特になし | 特になし |
ヘモグロビン量(血色素量) | 男性13g/dl未満 女性12g/dl未満 |
男性12g/dl未満
女性11g/dl未満 |
|
ヘマトクリット | 特になし | 特になし |
【赤血球数】
赤血球は血球成分の1つでヘモグロビンを含んでおり、全身の細胞に酸素を運ぶ働きがあります。赤血球数が少なくなると、酸素を運ぶ機能も低下します。
【ヘモグロビン量】
ヘモグロビンは赤血球の中に存在するたんぱく質で、鉄を含んでいます。酸素はヘモグロビンと結びつくことで運搬されます。そのため、赤血球数が正常でもヘモグロビン量が少なければ、酸素を運ぶ機能が低下します。
【ヘマトクリット】
一定量の血液中に含まれる赤血球の割合です。赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリットの3つの値から、貧血の種類のおおよその目安がつきます。
特に女性は月経による出血があるので、貧血になりやすいといわれています。ダイエットのために栄養のバランスが崩れている人も要注意。
また、貧血の陰には、子宮筋腫や消化管出血など、何らかの病気が隠れている恐れもあります。血液検査の数値から貧血が疑われる人、昨年度より悪化した人は、指導に従って食生活を見直したり、医療機関を受診して貧血の原因を調べましょう。