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子宮頸がん検診は、20歳代の若いうちから必要

子宮頸がん検診は、20歳代の若いうちから必要

20~30歳代の若い女性に子宮頸がんの発症が増加

子宮頸がんは、腟の奥にある子宮の入口の細い部分に発生するがんです。早期には自覚症状はほとんどなく、がんが進行すると月経以外の不正出血や、おりものの増加などがあらわれたりします。子宮頸がんの多くは、主に性行為で感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因であることがわかっています。

子宮頸がんは、以前は40歳代以降に多くみられていましたが、近年は20~30歳代の若い人の発症が急増しています。その背景には、性行為の若年化などによって、ヒトパピローマウイルスへの感染機会の増加などがあるとみられています。ヒトパピローマウイルスに感染した人のうち、子宮頸がんへと進行するのは一部の人ですが、20歳を過ぎたら定期的に子宮頸がん検診を受けることが大切です。

子宮頸がん検診で行われる細胞診は、子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる検査です。この検査で、自覚症状のない早期のがんだけでなく、がんになる前の段階の細胞の異常を見つけることができます。子宮頸がんは進行すると再発・転移して命にかかわりますが、早期発見できればほぼ100%治るがんです。がん検診がとても効果を発揮するものの、過去2年間に子宮がん検診を受けた女性は35.4%にとどまります(厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査)。また、自己採取ではなく医師による診察と採取のほうが、内診など心理的な負担はありますが、確実性が高いことが知られています。

細胞診の結果が「異常あり」の場合には、必ず精密検査を受けてください。また、「異常なし」の人も、不正出血などに気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。

津下 一代 先生

監修者 津下 一代 先生 (あいち健康の森健康科学総合センター センター長兼 あいち介護予防支援センター センター長)
昭和58年名古屋大学医学部医学科卒業後、国立名古屋病院内科(内分泌代謝科)、名古屋大学第一内科での臨床・研究活動を経て、平成4年愛知県総合保健センターに勤務。12年あいち健康の森健康科学総合センター、22年より同あいち介護予防支援センター センター長兼務、23年より現職。
厚生労働省における「健康日本21」、「健診・保健指導プログラム」の各委員会や日本健康会議に携わる。