カラダに効く旬の食材
1月6日配信
連載第10回 ぶり/はまち……冬が旬のぶりで、脳や血管、骨の健康を守ろう |
【監修】 小池澄子 先生 管理栄養士、料理研究家
主な栄養成分
たんぱく質 /カリウム / ビタミンA / ビタミンB1 / ビタミンB2 / ナイアシン / ビタミンD / ビタミンE
その他の有効成分
EPA(エイコサペンタエン酸) / DHA(ドコサヘキサエン酸) / POA(パルミトオレイン酸) / タウリン

ぶり/はまちの効用
脳の発育促進に役立ちます
魚の脂肪酸の中でも、脳細胞の働きをよくするDHAは、特に脳細胞が形成される胎児期や、脳が成長する思春期に重要です。また、頭脳労働をする成人にとっても欠かせません。ぶりにはまぐろの脂身に次いでDHAが多く、中でも目玉の周りには、ビタミンAとともにたっぷり含まれているので、DHAをとるのにアラ煮はおすすめの調理法です。
動脈硬化・脳卒中・高血圧の予防に役立ちます
血管系の病気を予防するには、魚の脂肪酸の一つEPAや、タウリンが有効であることが知られています。ぶりはこれらを豊富に含むほか、血管壁を丈夫にする働きがある一価不飽和脂肪酸POA(パルミトオレイン酸)が多く、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞などの予防効果が期待できます。骨粗しょう症の予防に役立ちます
ぶりにはビタミンDが多く含まれています。カルシウムの吸収を高めるビタミンDは、成長期には骨の成長を助け、成人では骨粗しょう症を防ぐために欠かせない栄養素です。特にぶりの血合肉には、ビタミンDが豊富なので残さず食べましょう。
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【監修】 小池澄子 先生 女子栄養大学生涯学習講師ほか、複数の大学で非常勤講師を勤める。食と自然と人を結ぶネットワーク有限会社カナ代表。企業やクリニックで健康管理に関わり、保育園や地域で子育て支援、栄養相談、離乳食教室、講演など行っている。栄養、料理、農場を通じて心と体と社会の健康を高める情報やレシピを提供し、“命を繋げてゆく食”を柱に食育活動展開中。著書に『簡単でおいしいおやつ』(かもがわ出版)、『おいしい山歩き』(大月書店)、『ステップアップ離乳食』(学習研究社)、『初めての離乳食』(ベネッセコーポレーション)、『黒豆健康生活』(青春出版)など多数。 |