糖尿病の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!
「ジェネリック医薬品が気になるけれど、どんなものかわからないので使っていない」という人もいることでしょう。当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを病気ごとにご案内しながら、ジェネリック医薬品についての詳細や、薬の正しい使い方などを解説していきます。第2回目の今回は、糖尿病の薬にクローズアップし、ジェネリック医薬品の安全性や有効性について解説します。
複数の薬を服用しているなら、ジェネリックに切り替えてみましょう
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」は、「新薬(先発医薬品)」と同等の効果や品質をもちながら、価格が新薬の約2~8割、平均約半額と、安く抑えられている薬です。
長期服用の場合や複数の薬を服用している場合は特に、ジェネリック医薬品への切り替えで、大幅な節約効果が見込めます。前回の「高血圧症」に続き、今回は「糖尿病」の薬について、新薬をジェネリック医薬品に替えるとどのくらいオトクになるのかを見てみましょう。
【糖尿病の薬の一例】
●インスリン抵抗性改善薬(チアゾリジン誘導体)
一般名:ピオグリタゾン塩酸塩(15mg錠を1日1回、1年間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬アクトス | 1日分60円×365日=21,900円 | 6,570円 |
ジェネリックピオグリタゾン | 1日分20円×365日=7,300円 | 2,190円 |
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●インスリン分泌促進薬(スルフォニルウレア系)
一般名:グリメピリド(1mg錠を1日2回、1年間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬アマリールOD | 1日分30円×365日=10,950円 | 3,290円 |
ジェネリックグリメピリドOD | 1日分20円×365日=7,300円 | 2,190円 |
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●速効型インスリン分泌促進薬
一般名:一般名:ナテグリニド(90mg錠を1日3回、1年間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬スターシス | 1日分120円×365日=43,800円 | 13,140円 |
ジェネリックナテグリニド | 1日分70円×365日=25,550円 | 7,670円 |
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●α-グルコシダーゼ阻害薬
一般名:アカルボース(100mg錠を1日3回、1年間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬グルコバイ | 1回分100円×365日=36,500円 | 10,950円 |
ジェネリックアカルボース | 1回分60円×365日=21,900円 | 6,570円 |
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コラム安全性・有効性は大丈夫?
●薬事法に基づき、効き目や安全性が新薬と同等であることを厚生労働省が承認した薬
ジェネリック医薬品は、新薬と同一の有効成分を含んでいます。そして、効き目や安全性については、厳しい試験(有効成分が体内で新薬と同等に溶け出すかどうかの試験、有効成分が新薬と同じ速度や量で体内に吸収されるかを比較する試験、品質が気温や湿度の影響を受けず長期保存しても変わらないか確認する試験)をクリアし、新薬と同等であると厚生労働省から保証されているものです。
ジェネリック医薬品を処方してもらう方法については、次回、6月配信の当コーナー第3回で解説します。