水虫の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!
当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを、毎月さまざまな病気ごとにご案内しています。第3回目の今回は、蒸れやすいこの時季に多い、水虫の薬にクローズアップしつつ、使用中の薬にジェネリック医薬品があるかどうか調べる方法や、実際にジェネリック医薬品をもらうにはどうすればいいのかを解説します。
塗り薬などの外用薬にも、ジェネリック医薬品はある
「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」とは、価格が「新薬(先発医薬品)」の約2~8割、平均約半額と安価ながら、効果や品質は新薬と同等という、とてもオトクな薬です。これまでは、内服薬(のみ薬)を紹介してきましたが、軟膏(なんこう)やクリーム、スプレー剤、貼り薬、点眼薬、点鼻薬などの外用薬にもジェネリック医薬品はたくさんあります。
日本人のおよそ5人に1人が悩まされてい るといわれる「水虫」の薬も、そのひとつ。足にできる足白癬(あしはくせん)や、爪に入り込む爪白癬があり、白癬菌という真菌(カビ)の一種が原因となるため、抗真菌薬の塗り薬による治療が基本です。症状がおさまったあとも最低1カ月は薬を塗り続ける必要があるため、ジェネリック医薬品を使うと医療費を節約できます。
なお、市販の水虫薬もありますが、他の皮膚炎だった場合は水虫薬により悪化することがあるので、自己判断せず一度は皮膚科を受診するようにしましょう。
【水虫の薬の一例】
●アリルアミン系抗真菌薬
一般名:テルビナフィン塩酸塩(1gを1日1回、1カ月間塗布した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬ラミシール外用液 | 1日分30円×30日=900円 | 270円 |
ジェネリックテルビナフィン塩酸塩外用液 | 1日分10円×30日=300円 | 90円 |
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●イミダゾール誘導体
一般名:ケトコナゾール(1gを1日1回、1カ月間塗布した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬ニゾラールクリーム | 1日分30円×30日=900円 | 270円 |
ジェネリックケトコナゾールクリーム | 1日分20円×30日=600円 | 180円 |
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一般名:ラノコナゾール(1gを1日1回、1カ月間塗布した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬アスタット軟膏 | 1日分30円×30日=900円 | 270円 |
ジェネリックラノコナゾール軟膏 | 1日分20円×30日=600円 | 180円 |
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コラムジェネリック医薬品をもらうには?
●医師や薬剤師に相談を。処方せんに「変更不可サイン」がなければ変更可能
ジェネリック医薬品を処方してもらいたいときは、医療機関を受診した際、医師にジェネリック医薬品に変更できるかどうか聞いてみましょう。また、薬剤師に処方せんを渡す際に相談することもできます。処方せんには、ジェネリック医薬品への変更の可否を医師がチェックする欄があり、「変更不可」にチェックが入っていなければ変更が可能です。
なお、自分が使用中の薬にジェネリック医薬品があるかどうかは、処方時に薬局で交付される「薬剤情報提供文書」を確認したり、Webサイト「かんじゃさんの薬箱」(参考用外部リンク参照)で検索したりして知ることができます。協会けんぽや健康保険組合などから、ジェネリック医薬品に切り替えた場合の薬代の自己負担軽減額を知らせる通知が送られてくる場合もあるので、よく読むようにしましょう。