帯状疱疹の薬、ジェネリック医薬品ならこんなにオトク!
当コーナーでは、ジェネリック医薬品に替えるとどれだけ節約できるのかを、毎月さまざまな病気ごとにご案内しています。第5回目の今回は、帯状疱疹(たいじょうほうしん)の薬について取り上げます。また、「ジェネリック医薬品にしたいけど、言い出しにくい…」という人に向けて、記事末尾のコラムにて、ジェネリック医薬品に切り替えやすくなる方法についてお教えします。
免疫力の低下が引き金となる帯状疱疹の治療も、ジェネリック医薬品で
強い痛みと発疹(ほっしん)が特徴の帯状疱疹は、ストレスや疲労、睡眠不足、加齢といった免疫力の低下が引き金となって発症します。子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスが再活性化して起こるため、誰でも発症する可能性があります。50歳以上の方が接種対象者となる帯状疱疹の予防接種もありますので、積極的に受けたほうがよいでしょう。
通常の治療としては、帯状疱疹後疼痛など後遺症に苦しめられないためにも、発症後できるだけ早めに抗ウイルス薬を服用開始します。7日ほど服用するこの抗ウイルス薬にも、「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があるものがあります。
ジェネリック医薬品は、価格が「新薬(先発医薬品)」の約2~8割、平均約半額と安価で、とてもオトクな薬です。しかも、効果や品質は新薬と同等なので、ぜひジェネリック医薬品に切り替えてみましょう。
【帯状疱疹の薬の一例】
●抗ウイルス薬
一般名:バラシクロビル塩酸塩(500mg錠を2錠ずつ1日3回、7日間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬バルトレックス | 1日分2,250円×7日=15,750円 | 4,730円 |
ジェネリックバラシクロビル | 1日分930円×7日=6,510円 | 1,950円 |
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一般名:ファムシクロビル(250mg錠を2錠ずつ1日3回、7日間服用した場合)
商品名 | 薬価×日数 | 自己負担額(3割負担) |
---|---|---|
新薬ファムビル | 1日分2,360円×7日=16,520円 | 4,960円 |
ジェネリックファムシクロビル | 1日分1,190円×7日=8,330円 | 2,500円 |
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コラム「ジェネリックでお願いします」と言いにくいときは……
●薬局で変更・選択も可能。「ジェネリック医薬品希望カード」も活用しよう
受診時に医師に「ジェネリック医薬品が使いたい」と言えなかった、という場合でも、もらった処方せんの「変更不可」欄にチェックや「✕」印がなければ、薬局でジェネリック医薬品に変更できます。また、最近では薬の商品名ではなく一般名で処方されていることが多くなっているので、ジェネリック医薬品がある薬であれば、薬局で薬剤師と相談してジェネリック医薬品を選択することができます。
口頭で伝えにくい場合には、健康保険組合や市区町村の窓口、薬局などで配布されている「ジェネリック医薬品希望カード」、「希望シール」を利用してみましょう。受診時や調剤時に保険証やお薬手帳と一緒に提出したり、それらに添付したりして、変更希望を伝えることができます。協会けんぽのホームページには、印刷用の「ジェネリック医薬品希望カード」のデータが用意されているので、ダウンロードして使ってみてください。