健康寿命をのばして、元気に長生きしよう
平均寿命よりも10年近く短い、日本人の「健康寿命」
日本人の平均寿命は年々のびており、2010年には男性79.55歳、女性86.3歳となりました。しかし、健康上の問題で日常生活が制限されることのない期間を示した「健康寿命」は、平均寿命に追いついていない現状です。
厚生労働省がまとめた2014年版「厚生労働白書」によると、2010年の健康寿命は男性70.42歳、女性が73.62歳。どちらも2001年に比べ0.4年短くなり、平均寿命まで男性が約9年、女性は約13年もの「不健康な期間」があるということです。
長生きはしたいけれど、健康を維持する行動には結びついていない?
厚生労働白書で行ったアンケートで、「何歳まで生きたいか」を尋ねたところ、男性は平均80.9歳、女性が78.36歳。男女ともに健康寿命よりも長く生きたいと考えていることがわかりました。
しかし、同アンケートで60%以上の人が「健康について不安がある」と回答していた半面、30%以上の人が「食生活に気をつけていると思わない」と回答していました。健康に不安があるにもかかわらず、健康維持に気を配っていない人も多いようです。
少しでも長く、健康な生活を送るためにも、また、増大している医療や介護の費用負担を減らすためにも、一人ひとりが健康維持に取り組み、健康寿命をのばすことが重要です。
運動、食事、禁煙の3つの取り組みと健診で、健康寿命をのばそう
厚生労働省は2011年から、「健康寿命をのばしましょう。」をスローガンに、「全ての日本人が人生の最後まで元気で健康で楽しく毎日が送れる」ことを目標とした「スマート・ライフ・プロジェクト」を開始しています。そこでは、運動・食生活・禁煙の3分野についてのアクション(下記)と、定期的な健康チェック(健診・検診)を呼びかけています。
(1) 毎日10分の運動を。:1日に10分間の運動習慣で健康寿命をのばしましょう。
(2) 1日プラス70gの野菜を。:1日にあとプラス70gの野菜を食べることと、朝食をしっかり食べることで健康寿命をのばしましょう。
(3) 禁煙を。:たばこをやめて健康寿命をのばしましょう。
● 健康寿命をのばそう!「スマート・ライフ・プロジェクト」
(厚生労働省)
http://www.smartlife.go.jp/