あなたの薬の使い方、間違っていませんか?
知ってはいても、やっている?! 薬のNGな使い方
あなたは、自分に処方された薬の余りを家族にあげたり、水以外の飲み物で薬をのんだりしていませんか?
このほど、全国の成人男女900人を対象に行われた「くすりに対する知識と意識に関する調査」(2014年6月、「くすりの適正使用協議会」調べ)によると、多くの人が、よくないと知りながらも誤った薬の使い方をしていることがわかりました。
「自分が処方された薬を家族にのませてはいけない」ことを約9割の人が「知っている」と答えているにもかかわらず、その約4割の人が、家族に「譲渡したことがある」と答えています。また、「錠剤やカプセル剤などの内服薬を、お茶やコーヒー、お酒でのんではいけない」ことも、約8割の人が知っていながら、その約6割の人が水以外の飲み物でのんだ経験があると答えているのです。
「くすりの10カ条」で薬の正しい使い方をチェックしよう
このような現状をふまえ、くすりの適正使用協議会では、以下の「くすりの知識 10カ条」を作成しています。
よく読んで理解し、正しく使用するようにしましょう。
くすりの知識 10カ条
(くすりの適正使用協議会ホームページより)
1. 人のからだは 「自然治癒力」を備えています。しかし「自然治癒力」が充分に働かないこともあります。そのような時に病気やけがの回復を補助したり、原因を取り除くためにくすりを用います。
2. くすりは長い年月をかけて創り出され、承認制度により有効性や安全性が審査されています。
3. くすりには、医師の処方せんが必要な医療用医薬品と処方せんがなくても薬局などで直接買える一般用医薬品があり、その販売は法律で規制されています。
4. くすりは、使用回数、使用時間、使用量など、決められた使用方法がそれぞれ異なっており、医師・薬剤師の指示や、くすりの説明書に従って正しく使用しましょう。
5. 医療用医薬品は、自分の判断で止めたり量を減らしたりせず、また、そのくすりを他の人に使ってはいけません。
6. くすりには主作用と副作用があり、副作用には予期できるものと予期することが困難なものがあります。
7. くすりを使用していつもと様子が違う時や判らないことがある時は、医師・薬剤師に相談しましょう。
8. くすりは高温・多湿・直射日光を避け、子供の手の届かないところに保管しましょう。
9. 「サプリメント」や「トクホ」は食品であり、くすりではありません。
10. 「おくすり手帳」は大切な情報源です。一人一冊ずつ持ちましょう。