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第31回 中村奈緒子さん

第31回 中村奈緒子さん

住  吉
では、ここからは「おしりリセット」の具体的なトレーニング方法を教えていただければと思います。
中  村
はい。それではまず、立ってください。スクワットをしていただきたいんですけれども、通常イメージするスクワットよりは、おしりをより後ろにしていきます。それだけだとハードすぎるので、前にある椅子などの台に手を置きます。そして、足を開脚して、ひざを曲げましょう。
住  吉
足はどのぐらい開けば良いですか?
中  村
肩幅の2倍ぐらいですね。ひざを曲げて、お尻を後ろに。
住  吉
なるべく後ろに出すんですね。
中  村
そうですね。
住  吉
そうです。そして、おしりを後ろに出すだけではなく、手は逆方向で前の方に出すと、背骨にしっかり効いてきます。
住  吉
結構キツイですね…!
中  村
効きますよね! 背骨が硬い方は前に行きやすいんですけれども、そういう方は高めの台、テーブルの上などに手を置くとどなたでもできます。
住  吉
これを何回ぐらいですか?
中  村
5回で行きましょう。フーと吐きながら。前にではなく、上に伸びるという感じです。
住  吉
手に体重を乗せすぎたらダメなんですね。
中  村
そうなんです。そして、おしりだけ上に引き上げるイメージです。
住  吉
すごい…これだけでうっすらと汗がにじんできました…! あと、おしりというより、そけい部がキツかったんですけど、おしりに効いているんですか?
中  村
股関節が硬いとそけい部辺りに効くんですけれども、慣れてくるともう少しひざを外側にするという意識になってくるので、そうすると、おしりの横側にある中殿筋や小殿筋という、おしりの要になる筋肉に効いてきます。
住  吉
このエクササイズ5回を、どのぐらいの頻度で?
中  村
毎日です。
住  吉
このトレーニング法は、何種類ぐらいのエクササイズを毎日行うというものなんですか?
中  村
3種類ですね。
住  吉
3種類のエクササイズを、それぞれ5回?
中  村
5回とか、細かい動きのものだと10回、呼吸を長めにする動きだと3回で良いです。
住  吉
では10分ぐらいで済むんですね。それで変わるんですか?
中  村
変わりますよ。物足りない方は、ながらトレーニングを生活に取り入れると、より良いですね。
中  村
この『おしりリセットダイエット』の本には、ながらトレーニングも色々と載っていますね。それも1つ教えていただきたいのですが、座ってデスクワークして聴いている方もいらっしゃると思うので、座ってできるものはありますか?
中  村
あります。まず、バスタオルを用意して、筒状にくるくる巻きにしてください。
住  吉
はい。バスタオルを縦に四つ折りにしたものを、横にくるくる巻きにします。
中  村
幅は、骨盤幅になるのがポイントです。直径が10~15cm。それを足の間に縦に挟みます。これだけで良いです。これだけで、内転筋が働くのがわかると思います。
住  吉
このタオルが落ちないように挟むと。
中  村
そうです。骨盤を垂直に保つ力になります。座っている時に良い姿勢をしようとして、ひざを締めようとすると思うんですが、何もない状態でひざを締めてしまうと、骨盤幅よりも内側になるので、足が内転しやすいんです。それよりも、骨盤幅ぐらいのもので挟んで締めるという動きの方が…。
住  吉
なるほど! 骨盤から足が真っ直ぐ伸びたまま力が入る、ということですよね!
中  村
そうです!
住  吉
ではバスタオルでなくても、その幅のものであれば?
中  村
そうですね。一番良いのはヨガブロックのようなもの。硬いものが良いですね。
住  吉
これを何分ぐらいやると良いんですか?
中  村
“ながら”なので、常に生活の中に入れてほしいです。パソコンをしている時だとか。
住  吉
常に挟むクセをつけると。皆さんもぜひやってみてください。
ちなみに、中村さんは健康と向き合う機会である健康診断には行っていらっしゃいますか?
中  村
はい、毎年行っています。
住  吉
では最後に、中村さんの「健康の秘密」を教えてください。
中  村
健康の秘密は“おしり”です!
住  吉
ですよね! 『おしりリセットダイエット』は、主婦の友社から発売中です。気になる方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。中村奈緒子さん、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。日本人の死因で最も多いのは、がん。その中でも大腸がんによって亡くなる方は、年間5万人。男性では第3位、女性では乳がんよりも多い、第1位の死亡原因となっています。協会けんぽでは、加入者ご本人向けに生活習慣病予防検診をご用意しています。大腸がん、胃がん、肺がん検診が含まれており、女性は2年に1度、乳がん、子宮頸がん検診が受けられます。早期発見、早期治療のためにも、ぜひ受診してください。協会けんぽ東京支部からのお知らせでした。
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