第36回 竹田純さん
- 住 吉
- 他のストレッチと何が大きく違いますか?
- 竹 田
- 寝転がっていることが多いということですね。あともう一つ、股関節のところをよく動かすというのがすごく大事で、バレエの動きって、他のダンスやエクササイズに比べて、股関節の動きがすごく激しいんです。だから、そういったところのストレッチも多いです。
- 住 吉
- 骨盤、腰回りは要ですからね。あと、呼吸法も取り入れていると?
- 竹 田
- そうです。呼吸法も大事ですね。
- 住 吉
- ということで、実際に教えていただきたいのですが、その前にリスナーから一つ相談が来ています。「お尻の横側あたりから腰骨あたりにかけてお肉がついていて、全体的にぼてっとしたシルエットになっています。何か効果的な運動やケアの方法はありませんか?」
- 竹 田
- お尻の再度の中殿筋と呼ばれるところがフォーカスされると思うんですけど、座っても立っても横になっても良いので、足を身体の中心にグイッと集めていただく。そうすると、集めるだけで内ももの筋肉とお尻の筋肉も使われるんですけれども、この集めた状態が大事で。集めた状態のまま、足の付け根から足を外側に回す。
- 住 吉
- それを数秒間キープして…というのを何回か繰り返す?
- 竹 田
- そうですね。
- 住 吉
- これ、寝たままできるから良いですね。
- 竹 田
- やってみて!
- 住 吉
- では、バレックスに行きましょう。まずは、オフィスで座ったままでもできるバレックスを教えていただきましょう。
- 竹 田
- じゃあ皆さん、座ったままで。床の上に座っていただいても大丈夫です。イスの場合は背もたれに寄りかからないで、浅く座ってください。少しお尻を後ろの方にスライドしましょう。
- 住 吉
- お尻のお肉を後ろに出す?
- 竹 田
- そう。そうすると、骨盤が立たない? 出っ尻みたいに。そしたら、両手をストンと下におろして、このまま右手を頭の上にあげていきます。この時に肩が上がっちゃうと良くないので、肩を下げて、ひじをちょっと軽く曲げる。そのまま息を吸って、吐きながら左側に倒していきます。その時に左側を見ましょう。そうすると、右の首筋も伸びます。そして吸って、(吐きながら)手を横におろす。横に、遠くにおろします。もう1回吸って、頭の上にあげて、吐きながら左側に倒す。吸って戻して、吐いて遠くに手をおろしていく。…というのを5呼吸、左側に倒したら、今度は右側も5呼吸行ってください。
- 住 吉
- これは、上半身がリラックスするんですか?
- 竹 田
- 姿勢を悪くすると、呼吸筋とか横隔膜が圧迫されちゃうので、そこをリラックスさせて呼吸を深く行っていくと、自律神経が良くなっていく。
- 住 吉
- シンプルにできますからね。左右やってみてください。「お目覚めバレックス」というものもあるんですか。これは起きてすぐ、朝にやるんですか?
- 竹 田
- いつでも良いです。気づいたらやってください。足を伸ばしていただいて、背中は背もたれに寄りかかって大丈夫です。両ひざを真っすぐ伸ばして、ひざとつま先を外側に向けていただいて、外側に回すと小指が床につく。次は内側に回すと親指が床につく。これをゆっくりなんですけどリズムよく、イン、アウト、イン、アウト…とパタパタと。車のワイパーみたいな感じで。そうすると股関節が動かされるので、血流の流れを良くして、下半身を刺激します。
- 住 吉
- 腰にも良さそう。
- 竹 田
- 腰を痛める時って、腹筋とか股関節があまり使われていない時に起きるみたいなので、(このバレックスで)柔らかくなるみたいですよ。
- 住 吉
- 朝、動き出す前にやるとケガ防止にもなりそうですよね。
- 竹 田
- 良いと思います。凝り固まっているんですよ、朝起きた時って。その時に血流を良くするのも良いし、1日ずっと過ごした後も凝り固まっちゃうので、その時にも。
- 住 吉
- シンプルなものなので、ぜひオフィスなどでもやってみてください。竹田さんも、日々のストレッチは欠かさないということで、食事や健康管理で特に意識していることはありますか?
- 竹 田
- 野菜をいっぱい食べる。
- 住 吉
- 基本ですね。
- 竹 田
- フルーツもいっぱい食べています。あと、お水を1日約2リットル以上飲んでいます。
- 住 吉
- すごい…! 健康診断には行っていますか?
- 竹 田
- 行っていますよ。
- 住 吉
- では最後に、竹田さんの「健康の秘密」を教えてください。
- 竹 田
- 健康の秘密は“バレックス”!
- 住 吉
- ですよね! 竹田純さんの『疲れとりストレッチ バレックス』、世界文化社から発売中です。「朝バレックス」「おやすみバレックス」「寝たままバレックス」など、生活の様々なシーンでできるバレックスが写真付きで載っていますので、ぜひ手に取ってみてください。竹田純さん、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。肺の生活習慣病と言われる「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」をご存知ですか? 別名「タバコ病」と呼ばれるほど、多くはタバコの煙が原因で起こります。咳が長く続いたり、息苦しさを感じる方は、早めに医療機関を受診してください。なお、協会けんぽが加入者ご本人向けに実施している生活習慣病予防健診に、肺機能検査をオプションで追加することができます。詳しくは健診機関へお問い合わせください。
12月14日(木)のゲストは、歌手のはいだしょうこさんです。次回もどうぞお楽しみに!