第38回 幸田浩子さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、ソプラノ歌手の幸田浩子さんです。おはようございます。
- 幸 田
- おはようございます。
- 住 吉
- 実は、幸田浩子さんと私は大親友なんですよね!
- 幸 田
- はい!
- 住 吉
- 2004年に番組の中継でご一緒して以来、仲良くしています。
浩子さんのプロフィールをご紹介すると…芸大を首席で卒業され、オペラの本場、イタリア・ボローニャやオーストリア・ウィーンに留学。数々の国際コンクールで上位入賞も果たし、華々しくデビューされています。国内外で活躍するプリマドンナです。イタリアオペラはイタリア語、ドイツオペラはドイツ語、あとはフランス語や英語など、全部の言語で…! - 幸 田
- 日本語のオペラもあったり。
- 住 吉
- 言葉ごとに、歌いやすさ・歌いにくさは…?
- 幸 田
- 歌いやすさ・歌いにくさというよりは…色や特徴の違いはあると思うんですけど、どれも歌いやすいようにできているような気がします。フランスの人たちはバレエを観るのが好きなので、踊るシーンがふんだんに入っているのがフランスオペラの特徴だったりします。
- 住 吉
- オペラの演出も国ごとに違うんですね。浩子さんは本当に数々のオペラに…ウィーンではフォルクスオーパーに所属していたと。
- 幸 田
- はい、そこの専属歌手だった時もあります。
- 住 吉
- オペラ歌手の世界はすごく厳しいでしょう?
- 幸 田
- 厳しいのかな…。その国の人たちが大切にしている文化の中に入れていただくというのは、幸せな経験だったなと思いますね。
- 住 吉
- 海外でも色々なところで長らく歌っていらっしゃいます。日本でもたくさん、今年も出ていらっしゃいますけれども、今年から来年にかけてがCDデビュー10周年の期間で、今回なんとJ-POPの名曲を歌うアルバムをリリースしているんですよね。それが『優歌(ゆうか)~そばにいるうた、よりそううた』。
- 幸 田
- はい。本当に不思議なんですけど、中島みゆきさんの『糸』という曲に導かれるように生まれたCDだなと思っていて。その中の「縦の糸はあなた 横の糸は私 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない」という歌詞がグッときて、あの歌を歌ってみたいと思って、あるテレビ番組で歌ったんです。そしたら、CDのプロデューサーさんが「そう思った曲でCDを1枚作りませんか?」と言ってくださって。山のようにたくさん候補の曲があって。(住吉)美紀さんにも「どうしようか…」と相談したこともあってね(笑)。
- 住 吉
- 面白いのが、幸田浩子さんはクラシックの世界で純粋培養されてきたというか(笑)、みんなが知っているような曲を意外に知らなかったんだよね。
- 幸 田
- そう! だから、最初に150曲あって、「150曲もあるけど知らない曲がある…!」と美紀さんに言ったら、「いや、みんな知っているよね!」と言われて(笑)。
- 住 吉
- 音源で聴いてコピーするより、楽譜を見てコピーする方が楽なんでしょ?
- 幸 田
- そうなんです。楽譜を見れば音はわかるけど、音で聴こうと思ったら、例えば1曲4分だったら、150曲もあったら何分かかるの…終わらない…と(笑)。
- 住 吉
- すごく勉強して、スタッフにカラオケショップで候補曲を披露するという…。
- 幸 田
- そうなんです! とりあえず150曲の中から50曲に絞った時点で「じゃあ50曲聴かせてください」と言われて、カラオケ屋さんに行って、50曲を歌ったんです。
- 住 吉
- (カラオケは)学生時代に少し行ったくらいなんでしょ?
- 幸 田
- 本当、何十年ぶりに行ったんです。
- 住 吉
- 私は1人カラオケ常習者だったので(笑)、「すごく新鮮だった」と聞いたのが面白かった!
- 幸 田
- そう。1曲歌おうと思うと、上のミラーボールが回って、部屋が真っ暗になるんだよね。「えぇ…!」みたいな(笑)。
- 住 吉
- あと、イントロを聴いている時間がもったいないから「もうアカペラで歌います!」と、途中からアカペラで歌っていたと。
- 幸 田
- その通り(笑)。