第48回 松室政哉さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーソングライターの松室政哉さんです。
- 松 室
- よろしくお願いします。
- 住 吉
- 松室さんは、山崎まさよしさん、秦基博さんなどが活躍するオフィスオーガスタに所属されています。オーガスタキャンプなどへ出演し、デビュー前から話題になり、昨年11月にメジャーデビュー。2月21日に2nd EP『きっと愛は不公平』をリリースされたばかりです。シンガーソングライターとしてご活躍されていますが、映画監督になるのが夢だと聞きました。
- 松 室
- そうなんですよ。映画がずっと好きで、音楽もそうだったんですけど、好きになると「自分も作りたい」と思うんです。だから、映画監督も未だになりたいとずっと思っています。
- 住 吉
- 音楽と映画は、育ちの中でどちらがどう好きだったんですか?
- 松 室
- 音楽は小学校4年ぐらいの時に作曲をやりだしたんですよ、見よう見まねで。その頃から映画も観ていたんですけど、本格的に映画が好きになったのは16歳ぐらいですね。
- 住 吉
- では、映画音楽は両方が組み合わさっているので、大好き?
- 松 室
- そうですね。でも、監督になりたいんですよね。
- 住 吉
- 音楽だけでは物足りないと。
- 松 室
- そうですね。
- 住 吉
- どんな映画が好きなんですか?
- 松 室
- 何でも観ます。“映画”というものなら全部愛おしい。
- 住 吉
- では、映画というものをそこまで好きな理由は何ですか?
- 松 室
- 1時間、2時間の中で、ストーリーがあって、プラスそこに監督の作家性も出ていて、俳優さんや女優さん、カメラワーク…全部の総合芸術じゃないですか、音楽も含め。それがギュッと詰まっていて、人の人生を2時間で観たような気持ちになるので、そういうものを色々な映画を観て感じるのが好きですね。
- 住 吉
- フェイバリットムービーもあるんですか?
- 松 室
- 映画好きになったきっかけは、15、16歳の時に観た『リトル・ミス・サンシャイン』というアメリカの映画があって、正直そんなにお金がかかっている映画ではないんですけど、それでも話が面白ければこんなに良い映画が撮れるんだと。その時に「僕も作りたい」と思ったんです。
- 住 吉
- そしてこの度、本格的な監督体験をされたと伺いました。
- 松 室
- そうなんですよ。今回、『きっと愛は不公平』のミュージックビデオを初監督させていただきました。
- 住 吉
- どうでしたか?
- 松 室
- 楽しかったですね。めちゃくちゃ楽しかったです。
- 住 吉
- でも、最初は大変なこともおありかなと想像しますが…。
- 松 室
- 基本ずっと大変でした。最初の打合せ、キャスティングから始まって、撮影があって、その後編集が2週間ぐらいあって…全部やったので、寝る時間がないぐらい大変でしたけど、できあがっていく過程…音楽でもそうなんですけど、それを自分の目で見られるというのは、作り手にとってこんな幸せな時間はないなと思いましたね。
- 住 吉
- どのポイントが一番楽しかったですか?
- 松 室
- 編集は、地味なんですけど「1秒違うだけでこんなにメッセージが変わってくるんだ」とか、そういうのもあるんですけど…やっぱり一番感動したのは俳優の人たちの演技を肉眼で見た時ですね。
- 住 吉
- カメラ越しではなくて。
- 松 室
- はい、カメラ越しでなくその場で見た時に、自分が「ここがこういう設定で…」とディレクションして、それをやってくれるんですけど、僕の想像を遥かに超えるものをやってくれるんです。僕、実際撮影中に泣きましたね。
- 住 吉
- その演技を見て?
- 松 室
- はい。15秒ぐらいだけで、1本の映画を観たぐらいの気持ちになって。すごく良い経験でした。