第59回 中村萌子さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、コーラスグループ「アンサンブル・コノハ」のリーダー、中村萌子さんです。
- 中 村
- おはようございます。中村萌子です。
- 住 吉
- 「アンサンブル・コノハ」は、男性5人、女性4人のコーラスグループなんですよね。いつどんなきっかけでできたグループなんでしょうか?
- 中 村
- 結成は3年前なんですけれども、私が4年間、BS日テレのアンパンマンの番組で童謡などを歌っていたんです。その時に子役の子たちも番組に出ていて、その子たちのお母様世代がちょうど私と同じぐらいの世代だったんですが、そのお母様方の中で『赤とんぼ』などの日本の唱歌を知らないという方がたくさんいらっしゃったんです。唱歌や日本の名曲を知らない方がこんなに増えているんだと改めて気づかされて、「こんなにたくさん良い歌があるのにもったいない。この歌を歌い継いでいく存在になれたら嬉しいな。でも1人じゃなくて、アンサンブルになることでそのパワーがより増すので、そういうグループを作りたい」ということで、私が呼びかけて集まってくれたメンバーたちなんです。みんな音大を出ていて、その繋がりで集まってきてくれました。年代はバラバラで、20代前半から30歳過ぎまでいるんですけれども、平均年齢は20代です。
- 住 吉
- なるほど。それで、中村さんがリーダーでいらして、メンバーそれぞれ個別の活動も行っているんですね。中村さんはミュージカルにご出演されたり、『THEカラオケ★バトル』の優勝経験もあって、先日も優勝されました。プロフィールには「歌うリポーター」という肩書きもありまして…初めて聞いたのですが、歌うリポーターとは何ですか?
- 中 村
- 「何だこれ?」という感じですよね(笑)。2012年に、日本テレビの『世界まる見え!テレビ特捜部』という番組で、ブータンのオーディション番組を取材に行くというリポートがあったんです。実はブータンって、国営放送が1つしかないんですよ。それで視聴率100%というテレビ局で、その人気番組の中で、オーディション番組なのでみんな歌を歌ったりするんですね。そこで「私も歌をやっているんです」と言ったら、「じゃあぜひ歌ってください」ということになって。1日前にブータンのCDを買って、ブータンの人が誰でも歌えるような曲を教えてもらって、耳コピで練習して、ブータンのゾンカ語という言葉で歌いました。
- 住 吉
- ゾンカ語! 視聴率100%で歌ったということは、ブータンですごく有名な日本人になったんですか?
- 中 村
- そうですね。翌日、空港で道行く人に話しかけられました、「観たよ!」って。
- 住 吉
- オーディションには受かったんですか?
- 中 村
- 私はオーディションには出ていないんですけど、特別に「日本から来ました」ということで…。ブータン史上初めて外国人がテレビで歌ったということになったらしいです。
- 住 吉
- そしてアンサンブル・コノハは、初のシングルが昨日リリースされたばかりなんですよね。おめでとうございます。
- 中 村
- ありがとうございます。シングルが店頭に並んでいる姿を初めて見た時に、なんだか震えました…!
- 住 吉
- こちらは、どういう曲なんでしょうか?
- 中 村
- 『ふるさとの朝』というタイトルなんですが、7年前の東日本大震災の時に『ふるさと』がすごくよく歌われていたらしいんですね。このアンサンブル・コノハの男性リーダーをしている佐藤直幸というメンバーが仙台出身で、7年前に被災地で被災者の方々とこの『ふるさと』を歌って、すごく勇気づけられたという話をずっと聴いていて、こういう歌を自分たちも作りたいなという想いで、この曲に繋がっていきました。