第60回 小島聖さん
- 小 島
- どうだろう…。そんなに大きな変化はないのかもしれないけど、やっぱり歩くのが好きということは感じたかな…。
- 住 吉
- 人として強くなりそう、精神的にも。
- 小 島
- そうですね。パソコンとかそういうことではない力を身につけておかないと生きていけないから、生きる力は強くなったかもしれない。
- 住 吉
- 『野生のベリージャム』は「山レシピ」も盛りだくさんなんですが、そんな大変なトレイルとは思えないぐらい、写真だけ見ているとものすごく美味しそうですね。乾燥野菜を使ったカレーや、オムライスも作っていて、普通に今日食べたい、山を歩いていなくても、街でも選びたくなるほど美味しそうで。
- 小 島
- 良かった! でも生の野菜や卵は持って行けないから、全部乾燥したものとか、卵もフローズドライの全卵の粉が売っているので、そういうものを水で溶いて作っています。
- 住 吉
- こういう山レシピなどのお料理、スローフードについては色々と勉強されてきたんですか?
- 小 島
- いえ、元々料理が好きで、日々料理をしていたので、山に行く時期が近づいてくると、スーパーに行って「この軽い食材は使えそう」という目線で食材を選んだり、昔マクロビの勉強をしていたので、そういう意味ではそんな時間を過ごして来てはいたんですけど、今は色々な物を楽しく食べています。
- 住 吉
- 今、食事で健康のために工夫していることや気をつけていることはどんなことですか?
- 小 島
- あまりないですね。
- 住 吉
- 今はマクロビもそんなに厳しくは…。
- 小 島
- 食べたければ玄米も白米も食べるし、あまり厳しくはやっていないです。
- 住 吉
- もしかしたら、厳しくやりすぎないというのが心身ともに健康の秘訣なのかもしれませんね。他に、普段肉体の健康を保つためにされていることはありますか?
- 小 島
- 18歳ぐらいからジョギングが日課になっていて、毎日ではないんですが、1~2日おきに走っています。距離は5kmぐらいとか、そんなに無理せずに。
- 住 吉
- じゃあ、ジョギングしないと気持ち悪いですか。
- 小 島
- 気持ち悪いですね。不純物が溜まってくる感じがして、走りたくなる。あとは発声を。呼吸をずっと続けているので、それも意外と健康に繋がっているかもしれない。
- 住 吉
- なるほど。何事も自然体でいらっしゃるんですね。実はエッセイで出産されたことも明かしていて、妊娠と出産というのは女性にとって人生としても身体としても大きな経験だと思いますけど、それを経験してみて変わったことなどはありますか?
- 小 島
- 出産は、もう1回しても良いなと思って。何とも言えない恍惚なというか。もちろん痛みはすごいし、叫びもすごかったんですけど、その後のふわっとした気持ちが忘れられないというか。
- 住 吉
- そういうことは初めて聞いたかも。
- 小 島
- その前後の妊娠生活や産まれてからの生活はさておいても、出産というものは好きでした。
- 住 吉
-
すごい! やっぱり“聖岳”なんですね、山の神様のように見えてきた(笑)。
自然体で、身体にはすごく気をつけていらっしゃると思いますが、身体と向き合う健康診断には行っていらっしゃいますか? - 小 島
- 行っていたんですけど、出産を機にお休みになってしまったので、また行きたいなと思っています。
- 住 吉
- では最後に、小島さんの「健康の秘密」を教えてください。
- 小 島
- 健康の秘密は、“歩くこと”です。
- 住 吉
- 山に行っていない時でも歩くことは?
- 小 島
- 今、ジョギングもなかなか時間を見つけるのが大変なので、散歩の時にちょっと距離を長く歩いたり。子供にベビーカーで付き合ってもらいながら、1駅分多く歩いたりしています。
- 住 吉
-
それだけでも身体が変わるということですね。小島さんの最新エッセイ『野生のベリージャム』は青幻舎から発売中です。小島さんのオフィシャルブログもありますので、ぜひチェックしてみてください。小島聖さん、ありがとうございました!
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5月31日(木)のゲストは、医師の中川恵一さんです。次回もどうぞお楽しみに!