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第86回 GLIM SPANKYさん

第86回 GLIM SPANKYさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、GLIM SPANKYのお二人です。
松  尾
ギターボーカルの松尾レミです。よろしくお願いします。
亀  本
ギターの亀本寛貴です。お願いします。
住  吉
4枚目のアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』が昨日リリースされたばかりです。すごくかっこいいサウンドですよね。60年代、70年代の洋楽に影響を受けていると?
亀  本
基本はそうだよね。
松  尾
そうですね。60年代中盤から後半くらい。
住  吉
生まれる前の音楽ですが、どうやってその音楽に出会ったんですか?
松  尾
私は両親がレコードマニアだったので、それがきっかけですね。物心のつく前からレコードがいつも流れていたので、出会いが早かったです。
住  吉
どんな音楽が一番響きましたか?
松  尾
色んなジャンルで色んな国の音楽が流れるんですけど、一番最初に好きになった洋楽は、小学校低学年ぐらいの時に聴いた、ビーチ・ボーイズのアルバム『ペット・サウンズ』の『You Still Believe In Me』。それに恋をしまして、それが一番最初ですかね。
住  吉
亀本さんはどうですか?
亀  本
僕は親が聴いていたわけではないんですけど、バンドでロックをやりたいと思っていたので、「ロックってなんだろう」と考えて掘り下げていくと、やっぱりビートルズやローリング・ストーンズに行きついて。60年代にロックが生まれているので、そういうことが重要になってきますし、後々のバンドで好きなバンドはたくさんいるんですけど、そういうバンドもみんな辿っていけば結局そこに行きつくので、ロックをやっている以上、そこに影響を受けているだろうと思います。
松  尾
新しい音楽も大好きなんですけど、共通しているのは、ちゃんとルーツを通っているというところなので、私たちも大事に思ってやっています。
住  吉
そして、昨日リリースされたばかりのアルバム『LOOKING FOR THE MAGIC』ですが、どんなコンセプトで作りましたか?
松  尾
基本として、全曲ロックであることを一番大事に考えているんですけど、その中でもロックって色んな引き出しがあると思うので、例えばドリーミーなマジカルなロックだったり、フォーキーなものだったり、激しいものだったり、色んな引き出しを作りたいなと思って1枚目からやってきて、特に今回はそれがうまくできたなと思っています。あとはちゃんと低音が出ていること、というのはポイントですよね?
亀  本
そうですね。音作りとしては、音をビジュアル化した時のイメージが、逆三角形型ではなく、ピラミッド型になっていたいんです。しっかり低音があった上で、それに見合った音域が上に乗っているという形でありたい。ロックだとそれが真ん中にギュッと寄ってしまったりするんですよね。それを、バリバリロックなんだけどロック的すぎず、もうちょっとレンジの広い音でやりたいということをすごく意識していて、今回はそういう感じでやっています。
住  吉
あと、海外で初めてレコーディングしたそうですね。
松  尾
そうです。9月にLAでレコーディングしてきました。最高しかなかったです。なぜLAに行ったか、なぜそのスタジオに行ったか、という一番の理由は、例えばロックを録るとしても、日本だとすごくちゃんとしたスタジオで、防音設備がしっかりとしていて、シールドも良いものを使って…という、ちゃんと作られがちなのが嫌だなと思って。もっとガレージっぽいところ、もっと生活になじんだところで録りたいと思った時に、日本にもそういう場所はあるんですけど、みんなで一気に録れる広さがなかったり、50年、60年乾いた場所に置いてあるギターってアメリカに行かないとないので、そういうことを考えた時に、LAの本当のサウンドを、生活になじんだ本当のガレージなサウンドを録りたいということで、ヴィンテージもちゃんとあってガレージっぽい、小屋みたいなところだったんですけど、かっこよかったです。最高でした。あとメンバーもすごく良かったですよね。
亀  本
僕らが好きなミュージシャンに演奏してもらいました。