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第94回 森田豊さん

第94回 森田豊さん

住  吉
ここからは、リスナーの皆さんの「健康の秘密、秘訣」をご紹介します。

「できるだけ人混みには行かない。これ、意外に大きいと思います」
森  田
正しいことですよね。人混みに行けば行くほど、咳のしぶきからウイルスをいただいてしまいます。ただ、どうしても人混みに行かないといけない時もありますよね。その時には、やはりマスクです。マスクのつけ方がとても大事で、鼻のわきや頬の部分からしぶきが入ってしまうことがあるんですよ。だから人混みに侵入する時にはきっちりとマスクをする。逆に、公園などの人混みのないところでは、そんなにきっちりマスクをすることはないです。このように、マスクをメリハリつけて使おう、ということです。
住  吉
ずっとつけていると苦しくなったりしますからね。

「健康の秘密は、規則正しい生活です。3食しっかりとり、十分な睡眠をとっています。また、便秘しないように食物繊維などをたくさんとり、毎日快便になるよう心がけています」
森  田
素晴らしいですね。免疫力を上げる方法は、色んなことがささやかれていますが、基本は睡眠と栄養なんです。あと、もう1つ言えば、腸内環境。免疫細胞の70%が腸の中にあるということなので、きちんと食物繊維をとったりするのは良いことです。この規則正しい生活を送っていると、インフルエンザになるリスクも非常に少ないと思いますね。
住  吉
このような健康の秘密、秘訣のメッセージもいただいていますが、やはりインフルエンザの質問もたくさん来ています。

「現在6ヶ月の赤ちゃんがいるんですが、インフルエンザの予防接種を受けていません。これだけ流行していると、今からでも予防接種を受けた方が良いのか迷っています。そもそも、1歳にも満たない子供は予防接種を受けて大丈夫なのでしょうか? 離乳食もまだ始めていないので、予防接種によるアレルギーなども心配です」
森  田
基本的に6ヶ月以上のお子さんであれば、ワクチンは打って良いと考えられます。特に、例えば上に小学生や中学生のお子さんがいて、インフルエンザウイルスを家の中に持ち込みやすい環境にあるようなお子さんに関しては、6ヶ月でも打った方が良いのではないかなと思います。今打つと、大体2週間後に抗体がつきます。2月になってもまだまだピークはありますので、打って良いのではないかなと思いますね。

「いよいよ日曜日から、娘の中学受験が始まります。学校ではインフルエンザの生徒も増えてきていると聞いています。予防接種は受け、食事も手作りで温かいものにしています。試験前の体調管理、どうしたらいいのかアドバイスをいただけると嬉しいです」
住  吉
受験生の方は、インフルエンザはもちろん、風邪だけでもパフォーマンスに影響を受けますから、戦々恐々としているのではないかと思います。
森  田
受験生の親御さんは本当に気を遣うと思うんですよね。なかなか難しいかと思いますが、先ほどから言っているように、睡眠と栄養が大事なんです。特に受験生になると、夜遅くまで勉強して睡眠不足になりますよね。だからそれを補充するために、30分ぐらい昼寝をしたり、そういったことを心がけると良いでしょうね。あとは、こまめに手洗いをする。そしてマスクをメリハリ良く使う。こういったことに尽きるのではないでしょうかね。
住  吉
栄養面は気をつけてあげていると思うので、睡眠の方をぜひご本人に「ちゃんと寝るのよ」と言ってあげてください。
森田先生、たくさんのメッセージに答えていただいてありがとうございます。森田先生ご自身、自分の身体と向き合う機会、健康診断には行っていらっしゃいますか?
森  田
はい。大事ですよね。特に生活習慣病やガンの初期などは症状が出ないというのが特徴ですから、年に一度。忘れてしまうこともあるので、私は誕生日の前後に受けると決めています。
住  吉
では最後に、森田先生の「健康の秘密」を教えてください。
森  田
健康の秘密は“睡眠と栄養”です。
住  吉
間違いないですね。森田豊先生、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気をご存知ですか? 別名タバコ病とも言われ、長年の喫煙習慣によって肺の細胞が徐々に破壊される病気ですが、咳や息切れなど風邪に似た症状のため、放置してしまう人が少なくありません。喫煙歴が長く、慢性の咳にお悩みの方は、医療機関で呼吸機能検査を受けてみてください。COPDに関して、詳しくは協会けんぽのホームページをご覧ください。
1月24日(木)のゲストは、シンガーソングライターのスカートさんです。次回もどうぞお楽しみに!