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第114回 河原一久さん

第114回 河原一久さん

住  吉
なるほど! おもしろいですね。

お寿司に関する素朴な疑問 その3
「トロばかりを注文したらマナー違反?」
住  吉
「Yes」と私は思います。
河  原
マナー違反というよりも、お店が悲鳴を上げるんですよね。トロは儲けがないんですよ。お寿司1貫分の値段にしても、例えば銀座の高級寿司だと1貫で2000〜3000円ぐらいするんですが、原価だと6000〜8000円ぐらいするんですよ。だから、他のネタで埋め合わせをしないと儲からない。でも、マグロのトロや大トロはお寿司屋さんの看板メニューなので、出さないわけにはいかない。だからサービス品なんですよね。そのサービス品ばかり頼まれると、もう悲鳴を上げるしかないんです。
住  吉
原価がそんなに高いなんて知りませんでした!
河  原
異常に高いんですよ。今年初競りで3億円超になったじゃないですか。あれを大トロの部分だけで考えたら、1貫で何万円ぐらいの世界ですよ。
住  吉
すごい…! 私は、仕入数が限られているから、1人がたくさんの個数を食べてしまうとみんなに行きわたらない、ということでマナー違反なのかと思っていました。
河  原
そういう意味ではあるかもしれないですけどね。でも一番は、お寿司屋さんの善意で出しているネタでもあるので。
住  吉
ここからは、健康のお話も伺っていきます。河原さんが健康や元気のために気をつけていることはありますか?
河  原
最近はベジファーストにして、とにかく野菜を先に食べようと気をつけています。おもしろいのが、お寿司屋さんでもそれをやっている店があるんですよ。最初にサラダが出て、それで胃袋を準備させて、それから寿司が始まるという店もあるので、なかなかいいなと思います。
住  吉
お寿司も健康には良い食べ物な感じがしますよね。
河  原
お酢を使っているのが良い感じもするんですが、食べ過ぎたら元も子もないと思うので…。
住  吉
それはそうですね。お寿司はどういう時に食べていますか?
河  原
取材と称して立て続けに食べたこともあるんですが、普段は、特別な時とか辛いことがあった時とか…(笑)。自分へのご褒美にしたりしますね。
住  吉
元気が出ますよね。
『読む寿司 オイシイ話108ネタ』のご本の中に、「江戸っ子は一度に2、3貫。その理由は眠くならないため」とありましたが?
河  原
「江戸っ子」とよく言いますが、肉体労働者の人が多くて、この人たちは1日中仕事があるんですよ。だから、ご飯を食べている時間もあまりないというのが1つと、もう1つは、ゆっくり食べてお腹いっぱいになると、眠くなってしまうので。例えば、とび職の人はお腹いっぱいになると重くなってしまうじゃないですか。そういうこともあったので、2、3貫ぱぱっとつまんで、それを1日5、6回繰り返していたと。
住  吉
ちょこちょこ食べだったんですか。だからファストフードと言われていたんですね。
河  原
そうみたいですね。
住  吉
河原さんは健康と向き合う機会、健康診断には行っていますか?
河  原
この間行きまして、もうそろそろ結果が出ると思います。
住  吉
それでは最後に、河原さんの「健康の秘密」を教えてください。
河  原
僕の健康の秘密は“感動も一緒に食べていること”です。
住  吉
いいですね。確かに感動がある食事をすると、少量でもお腹と胸がいっぱいになるし、心も満たされますね。河原一久さんの『読む寿司 オイシイ話108ネタ』は文藝春秋から発売中です。ぜひ手にとってみてください。河原一久さん、ありがとうございました!
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