第125回 今泉清さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、元ラグビー日本代表の今泉清さんです。
- 今 泉
- おはようございます。
- 住 吉
-
今泉さんは、早稲田大学ラグビー部で活躍し、卒業後はニュージーランドにラグビー留学をされています。その後、サントリーに所属。1995年ラグビーワールドカップ南アフリカ大会では、日本代表に選出されました。現役引退後は、後進の指導、また人材育成のコンサルタントとしても活動していらっしゃいます。
そして先日、『オールブラックス 圧倒的勝利のマインドセット』を発売されたばかりです。
ということで、今日は私も含めて、ラグビー初心者がラグビーに少しでも親しみを持てるよう、色々と教えてください。よろしくお願いします。 - 今 泉
- こちらこそ、よろしくお願いいたします。
- 住 吉
- 9月に始まるラグビーのワールドカップですが、アジアでは初開催なんですね。
- 今 泉
- そうなんです。基本的に、(ラグビー伝統国である)英4か国、フランス、ニュージーランドなどで行われていたんですが、初めてそこから出て行われる大会が日本開催。
- 住 吉
- えっ、初めてなんですか!
- 今 泉
- はい。すごいことなんですよ。
- 住 吉
- それだけ世界的にもラグビーが広がってきた、ということもあるのでしょうか。
- 今 泉
- あとは、イギリスの関係の国だけではなく、もっと世界の中でもメジャーなスポーツにしていこう、ということで、その一環として、日本で開催となったわけです。
- 住 吉
- 今泉さんのご著書が『オールブラックス 圧倒的勝利のマインドセット』。オールブラックスはニュージーランド代表のチームですよね。オールブラックスも日本に来るんですよね?
- 今 泉
- もちろんです。
- 住 吉
- それがすごいなと思ったのですが、ニュージーランドでオールブラックスはどんな存在なのですか?
- 今 泉
-
まず、ニュージーランドの国技がラグビーなんです。
それで、年初にオールブラックスのテストマッチ、国と国を代表する試合のスケジュールが出るんですよ。そうするとニュージーランドの家庭では、まずオールブラックスの試合をカレンダーに書き込むんです。オールブラックスの試合がある時は、そこを除いて空いているところで家族のスケジュールや予定を入れるんです。 - 住 吉
-
そうなんですか!
今日はリスナーからも質問がたくさん来ているので、答えていただきます。
「ラグビーの試合で、テーピングをしている理由がわからない場所があります。頭に皆さんテーピングを巻いていますが、あれはなぜですか?」 - 今 泉
- いい質問ですね。
- 住 吉
- あれは、ケガを覆っているのかと私は思っていたのですが…。
- 今 泉
- テーピングは2つの要素があって、ケガをしているからこれ以上悪くならないように、というのと、ケガをしないように予防で巻くこともあるんです。
- 住 吉
- では、頭にケガをしないように巻いているんですね。
- 今 泉
- 特に耳なんです。餃子耳って聞いたことありますか? よくレスリングや柔道、ラグビーをやっている選手で、耳が餃子みたいに膨れている人っていませんか? あれは、打つと内出血をして血が溜まるんですよ。それを何回も抜いたりして繰り返していると固まってくるんです。なので、そうならないように、例えばクッションを入れてテーピングを巻いたり。
- 住 吉
- 耳を守っているんですね。
- 今 泉
- 耳って自由に動くじゃないですか。私の場合、ここにタックルで乗られて、耳が半分で落ちそうになったことがあるんです。その時には、縫って、抜糸ができていなくてもラグビーの試合はしますから、テーピングで押さえていました。