第131回 麻生れいみさん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、管理栄養士の麻生れいみさんです。
- 麻 生
- よろしくお願いします。
- 住 吉
-
管理栄養士、食育栄養インストラクターとして活躍されている麻生さんですが、なんとご自身も20kgの減量に成功したダイエット経験者でもある、というお話を前回伺いました。また、病気の治療としての、栄養や食事の管理、監修も手掛けていらっしゃいます。
そんな麻生さんに今日伺うキーワードは、「大豆」です。
麻生さんが大豆に注目するのはどうしてですか? - 麻 生
- 大豆は、ご飯や麺類に比べて、とても低糖質なんです。なので、血糖値コントロールができて、太りにくい体づくりができます。
- 住 吉
- なるほど。しかも、お腹の満足感もありますよね。
- 麻 生
- そうですね。あとは、良質なタンパク質が豊富ですので、髪の毛や肌など、私たちの体を作る材料を摂取することができるということです。
- 住 吉
- 他にも、筋力アップや腸の調子など、そういうところにも関わってくるそうですね。
- 麻 生
- そうですね。大豆オリゴ糖が豊富ですので、腸の調子が整ったり、あとは細胞の働きを正常に保つ大豆レシチンや、老化予防効果の大豆イソフラボン、こういったものが含まれていますので、アンチエイジングに期待ができる成分がたっぷりなんですよ。
- 住 吉
- 「大豆は体にいい」ということはだいぶ浸透していると思うのですが、そんな中で、意識すべきことや食べ方のルールなどはありますか?
- 麻 生
- はい。少量ずつでもいいので、「毎食、大豆を食べる」。例えば、おかずに一品取り入れてみてもいいですし、最近は「ソイ(大豆)ファースト」という言葉もあるんですよ。
- 住 吉
- ソイファースト?
- 麻 生
- 「食事の最初に食べる」ということで、血糖値を緩やかに上昇するというコントロールができるんです。
- 住 吉
- なるほど!
- 麻 生
- あとは、「糖質を控えるのに利用する」。例えば、いつものご飯に少し混ぜると、腹持ちも良いので、ご飯も食べ過ぎないで糖質オフ効果があるんです。
- 住 吉
- パウダーになっているものもあるそうですね。
- 麻 生
- そうなんですよ。今、「大豆パウダー」や「蒸し大豆パウダー」というものがあるんです。「蒸し大豆パウダー」というのは、蒸した大豆をそのままパウダーにしているので、栄養成分がそのままで、しかも普通の大豆パウダーですと加熱処理をしなければいけないんですが、蒸し大豆パウダーですとすぐに使えるんですよ。
- 住 吉
- それは、パウダーの状態で売っているんですか?
- 麻 生
- はい。スーパーなどで売っています。
- 住 吉
- いいですね! 「毎食大豆を食べるのは理想だけれども結構大変だよな…」と思いましたが、パウダーをうまく利用すれば、何かにかけたりもできますよね。
- 麻 生
- そうなんですよ。例えば、蒸し大豆パウダーを水に溶かすと、豆乳になるんです。
- 住 吉
- そうなんですか! では、ドリンクとしても?
- 麻 生
- そうですね。プロテイン代わりに、という方もいらっしゃいます。例えば、いつもの味噌汁に入れると、とても濃いコクのある味噌汁になりますし、いつものカレーライスにトッピングしたり。
- 住 吉
-
いいですね。
麻生さんは、ご著書『体が変わる! 主食がわりの大豆レシピ』を出されていまして、大豆の魅力や大豆を使ったレシピを紹介されています。項目に分かれていて、「主食いらずの大豆レシピ」というコーナーがあるのですが、糖質を摂る量を少し減らしつつ、美味しいものが作れるということなんですよね。おすすめのメニューは何でしょうか? - 麻 生
- 「大豆キーマカレー」はいかがですか。蒸し大豆と合いびき肉を半量ずつぐらい入れて、あとは玉ねぎ、ピーマンをみじん切りにして、おろしにんにくと一緒に油で炒めます。そして、カレー粉、コンソメ、水などを入れて。フライパン1枚でできるので、すごく簡単で美味しいですよ。
- 住 吉
- 全部お肉を使って作る時と工程はほとんど一緒ですが、それを一部大豆に置き換えるだけで、少し食感も変わるし、添えるご飯の量が減っても食べごたえがあるということですね。
- 麻 生
- 例えばここに、蒸し大豆パウダーを使った「ナン」もいかがですか。
- 住 吉
- ナンも焼けるんですか!
- 麻 生
- そうなんです。小麦粉の代わりに使えます。蒸し大豆パウダーと水と卵を入れて、こちらもフライパンで簡単に作れます。