第132回 森崎ウィンさん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、俳優でミュージシャンの森崎ウィンさんです。
- 森 崎
- よろしくお願いします。
- 住 吉
- 森崎さんはミャンマーご出身で、国際派俳優として大注目。今出演されている話題作が映画『蜜蜂と遠雷』です。原作は、直木賞と本屋大賞をW受賞した恩田陸さんの小説です。若手ピアニストの登竜門とされる国際ピアノコンクールで繰り広げられる物語で、年齢もプロフィールも異なる4人のピアニストがコンクールに挑むという作品なのですが、森崎さんはその4人のピアニストのうちの1人を演じていらっしゃいます。とてもキャラの立った役を演じていらっしゃいますよね。
- 森 崎
- そうですね。マサル・カルロス・レヴィ・アナトールという。マサルくんと出会えたことに僕はすごく感謝していますし、何よりも原作の一ファンとして、映画のためとかではなく自分で買って読んでいて「映画化したらいいのにな」と思っていたら、お話が来て。最初「お会いしたい」と言われまして、半分オーディションみたいな形だったんですけど、「何役でですか?」と聞いたら、マサル役と言われまして…自分には恐れ多いなと最初は思ったんです。
- 住 吉
- それは、どんな点ですか?
- 森 崎
- 原作を読んでいる分、マサルに対してすごく綿密に書かれている恩田陸先生の文を見ているので…自分じゃないだろうと…。
- 住 吉
- 天才の役で、「ジュリアード王子」と呼ばれているんですよね。
- 森 崎
- そうなんですよ。ニューヨークのジュリアード音楽院という、すごく倍率の高い音楽院にマサルくんが通っていて、その中でも一番期待されていて将来有望だということと、マサルのルックス、ファンサービス、人柄の良さ…全部をひっくるめて、「ジュリアード王子」と周りから呼ばれているんです。
- 住 吉
- 有望な、有能なピアニストという役どころで、そういう天才には共感できないかなと思いきや、めちゃめちゃいい人なんですよね。
- 森 崎
- そうなんですよ。あんなに天才で周りからすごく期待された人でさえも努力するという場面だったり、苦悩して自分の新しい世界を切り開こうとしているマサルが垣間見えるような脚本に監督がしてくれたので、すごく感謝していますね。