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第134回 矢方美紀さん

第134回 矢方美紀さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、タレントで声優の矢方美紀さんです。
矢  方
おはようございます。お願いします。
住  吉
10月は「ピンクリボン月間」、乳がんに関する正しい知識と検診の大切さを呼びかける月、とされています。矢方さんは17歳の時にSKE48のメンバーになられて、チームSのリーダーも務めました。2017年にSKE48を卒業して、声優に挑戦しようという矢先に、乳がんが見つかったんですよね。おいくつだったんですか?
矢  方
当時、乳がんとわかった時は25歳でした。
住  吉
若いですよね。
矢  方
そうですね。自分も正直驚きましたね。
住  吉
どんなきっかけで発覚したんですか?
矢  方
まず、乳がんに気づいたきっかけというのは、やはりセルフチェックで。乳がんはセルフチェックが大事だということを聞いていたのと、自分自身、当時25歳なので、乳がんはたぶん検診の対象年齢ではないので、病院に行くこともないし、大丈夫だと思っていたんですけど、乳がんでも中には亡くなってしまう方もいるということを知った時に、だったらセルフチェックぐらいは自分でできるようにならないとなと思って、セルフチェックしたのがきっかけでしこりを見つけて。病院に行ったら、乳がんだと診断されました。
住  吉
初めてセルフチェックしてみたら、その時に?
矢  方
はい。その時、自分でやってみようかなと思わなかったら、たぶん今もしていないですね。
住  吉
それが1年半くらい前ですか?
矢  方
2017年12月にそのしこりに気づいたので、およそ2年前です。
住  吉
乳がんだと診断された時は、どのように思いましたか?
矢  方
自分の中で「がん」というイメージが、痛いし、症状としてたくさん出るんだろうな、とどこかで思っていたんですけど、自分がそのしこりを見つけた時は、体も元気で、ご飯も食べられたし痛みもないという状態だったので…ギャップというんですかね。しこりがあって、がんだと言われたけど、こんなに自分の体は健康なのにな…というのがすごく不思議でしたね。
住  吉
でもそこからすぐに治療を始めて。
矢  方
そうなんです。まずそこでがんとわかってから、全身、他に転移していないかという検査を重ねて、手術をして、現在も治療中です。
住  吉
今は、薬を投与するような治療の最終段階?
矢  方
そうですね。乳がんは女性ホルモンとの関わりが深いので、ホルモンの調整をする治療を行っています。
住  吉
2年経って、今その状況ですものね。長いですね。
矢  方
長いです。ここからまだ、ホルモンの治療自体はあと9年はやらないといけないので…。それも自分が病気になって知りましたね。こんなに治療が長いのかと。
住  吉
治療や闘病中に、一番心配だったことや考えていたことはどんなことでしたか?
矢  方
まずは、病気になったら仕事は絶対できないだろうな、と思っていて。自分自身も名古屋を中心にタレント業を行っているんですが、レギュラーのお仕事もできないし、どうしよう…と思っていたのが一番心配でしたね。
住  吉
逆に、心の支えになったり、励みになったことというのは?
矢  方
それが、ある意味仕事というのは大きかったです。「病気になったら、仕事できないですよね」ということを担当の先生にお話ししたら、「今は治療しながら働いている人も中にはいらっしゃいますよ」ということを聞いたのがきっかけで、だったら自分も、治療中に無理のない範囲でお仕事しようと思って。そこから、病気しながら働けるというのがやる気に変わりました。
住  吉
どのような形の仕事を一番続けていたんですか?
矢  方
一番のきっかけはラジオですね。実際に胸の手術などもしたんですけど、体はダメージが大きいのかなと。ただ、入院中も声だけはしっかり「おはようございます!」とか「痛いです!」と言えたので、名古屋でやっているラジオのお仕事は一番最初に復帰した場所でした。
住  吉
そして、声優さんになりたいと思っていた矢先ということもあって、声にフィーチャーするお仕事は、きっとご自身の中でもやりたい仕事でもあったと。
矢  方
ちょうど事務所に入ったタイミングで病気がわかったので、これで夢を諦めるというのは自分の中でもやるせないなという気持ちがありました。
住  吉
治療の一環で手術もしたとおっしゃいましたが、左乳房を全摘出したそうですね。
矢  方
そうなんです。今もない状態ですね。再建していないです。
住  吉
それは、今後どうしていくか、ということは考えていますか?
矢  方
最初は、今年の4月で手術をして1年だったので、再建しようかなと思っていたんですが、傷がだんだん治ってきたところにまたメスを入れるというのが怖かったのと、実際1年間ない状態を過ごしてきてみて、なんとかなったなというのが自分の中であったので、このままで行こうかなと思っています。