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第152回 水八寿裕さん

第152回 水八寿裕さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、株式会社実務薬学総合研究所の水 八寿裕(みず・やすひろ)さんです。
 水 
おはようございます。よろしくお願いします。
住  吉
今日のテーマは、「ジェネリック医薬品」。
水さんは大学で薬学を学ばれて、薬剤師免許を取得。製薬会社の営業職を経て、現在は病院や薬局の業務コンサルタントやヘルスケアアプリの開発などを行っています。「お薬のスペシャリスト」として、今日は「ジェネリック医薬品」についてお話を伺います。
この番組でも何度かジェネリック医薬品をご紹介していまして、今日は番組に寄せられたリスナーの皆さんからの質問にお答えいただく形で、水さんにお話を伺っていこうと思います。

「ジェネリックと普通の薬の違いがあまりわからないので違いが知りたいです。」
 水 
「ジェネリック医薬品」というのは、先発医薬品、これは新薬、オリジナルの医薬品と言われる方もいらっしゃいますが、この薬の特許が切れた後に、同じ有効成分を含んでいて、その薬と同等の治療効果を有する、という定義がされていますので、安心してお使いいただければと思います。また、その先発医薬品とは薬の金額が違いますので、患者さん自身の負担を下げることができます。そういうメリットがございます。

「ジェネリック医薬品について、成分は同じでも、先発品と後発品の違いは多少でもあるのか知りたいです。」
住  吉
同等の治療効果がある、と今お答えいただきましたが、違いは多少でもあるのでしょうか?
 水 
はい、そうですね。有効成分は確かに同じ量を含んでいますが、製造工程や添加剤などは異なっているケースがありますので、飲み薬でしたら味の違いが気になる方もいらっしゃるかもしれません。また、貼り薬などは貼り心地がオリジナルと少し変わることもあります。変更後に違和感があれば、また元に戻すことも可能なので、しっかりと薬剤師と相談していただければと思います。

「効果が一緒なら安いに越したことはないので使っていますが、副作用などないのか気になります。」
 水 
同じ成分を含むので、ジェネリックに変えたら副作用がいきなり多く発生するということは基本的にございません。添加物や基剤なども、単体で副作用が生じることがないもので基本的に作られています。

「よくジェネリックと聞くけど、実際、どうすればジェネリックにしてもらえるのか方法がよく分からない人が多いのでは。医師が指定するのか、薬剤師が指定するのか、その辺も良く分からないです。」

「ジェネリックで薬をもらっています。薬局で言わないとジェネリックにならないことが理解できません。基本はジェネリックでいいのではないでしょうか?」
住  吉
どこでジェネリックにしてもらえるのか、そして、言わないとジェネリックにしてもらえないのか、という質問です。
 水 
これはまだまだ薬剤師の仕事が理解されていない証でもあると思います。これは非常に申し訳ないなと思います。一般名処方という形で記載された処方箋、これが今主流なのですが、こちらの薬の交付はジェネリックが基本である、ということはお伝えできるかと思います。薬局で言わないと変えてもらえないというのは少し寂しい気がしますね。
また、絶対に変えられないという状況もありまして、処方箋で薬品名の左の方に×の印がありますと、それは医師が指定して、ジェネリックへの変更はできないというものになります。また、後発品がないもの、まだ特許が切れていないものは、ジェネリックに変えることはできません。
どうしてもドクターに頼みにくい場合は、お薬手帳の表紙にジェネリックの希望であったり、協会けんぽさんからもらったシールを貼っておくというような形で対応できるかと思います。そんな工夫をされてみてはいかがでしょうか。
住  吉
ちなみに、番組サイトで「ジェネリック医薬品を使用したことがありますか?」というアンケートを実施したところ、「ある」という方が84%、「ない」という方が16%という結果が出ています。この結果についてはどう思われますか?
 水 
全国平均で、現時点で70%の後半が言っているので、おそらくそれに近いお答えかと思います。できる限り今年の夏に向けて80%を達成するように、我々医療者も全力を挙げて取り組んでいるところでございます。