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第154回 cobaさん

第154回 cobaさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、アコーディオニストのcobaさんです。
coba
おはようございます。よろしくお願いします。
住  吉
cobaさんは、イタリアでも高い評価を受け、数々の国際コンクールで優勝し、日本でもアコーディオンの魅力と可能性を広めた人物でいらっしゃいます。先日、全曲オリジナルによるソロアルバム『The Accordion』をリリースされたばかりです。
coba
去年、おかげさまで還暦を迎えまして、「あとどのくらい僕は演奏会ができるのかな」とか「あと何曲、作曲できるのかな」みたいなことが突然目の前に押し寄せてきて。アコーディオンにもらった人生なので、アコーディオンへのありがとう、みたいなことをちゃんと音にしたいなと思って、今回なんと43枚目のアルバムですよ。自分でも驚きます。そんな感謝の気持ちをアコーディオン1台で表そうと思って、「これこそ俺のアコーディオンだ!」ということで『The Accordion』。
住  吉
なるほど。
今回のアルバムについて、cobaさんが出していらっしゃるコメントの中に「テクニックに嫌悪感を抱いていた若き日々があった」と書かれているのですが、そういう日々があったのですか?
coba
長かったですよ。コンクールをずっとやっていたでしょ。そういうところでは本当にテクニックが大事じゃないですか。もちろん音楽性とか色々なことがあるけど、何でもできるテクニックがなきゃダメ、あって当たり前、みたいな。その後、僕は審査員になったりして、やっぱりテクニック先行型の世の中、テクノロジーが先立ってしまう世の中みたいなことに対して、ちょっと嫌悪感があったんですね。でももう還暦ですから、そんなことはどうでもいい。とにかく自分に与えられた可能性を全部使って、僕は僕を表現する、という。やっとそういう心境になりました。
住  吉
アコーディオンというのは、アスリートのように向き合わないと演奏できない楽器だなと、cobaさんを見るたびに思うのですが、普段、健康や元気のために気をつけていることはありますか?
coba
あります、あります。アコーディオンは…まあ、何の楽器もそうなんだけど、体のバランスを取るのが難しいんですよ。左手で引っ張ったり押したりしているから、ものすごく左に筋力が必要で、逆に言うと左手左足で支えますから、そこの筋肉が異常に発達してしまうんですよ。それで左右のバランスが取れなくなって。僕は昔、顎関節症を起こしたことがあって、原因がわからなかったんですけど、ある歯科の先生に「cobaさん、右手を鍛えてみたらいいんじゃない?」と何気なく言われて、やってみたらあっという間に治ってしまって。
住  吉
すごい…! アンバランスから来ていた顎関節症だったんですね。
coba
そうなんです。それで、普段立って演奏しているでしょ。重たい楽器ですから、背筋は非常に鍛えられるんですけど、腹筋とのバランスが取れなくなる。そうすると、腰のバランスが悪くなるんです。だから腹筋をやったり。体のバランスを取るということが、僕にとってはかなり健康に繋がっていますね。