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第161回 堀エリカさん

第161回 堀エリカさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、看護師で医療コーディネーターの堀エリカさんです。
 堀 
よろしくお願いいたします。
住  吉
堀さんは、看護師、救急救命士、医療コーディネーターとして活動されているということで、今日のキーワード「避けられる死について考える」というお話を伺います。
テーマに入る前に、新型コロナウイルスの感染が広がっていますが、医療従事者として今、率直に感じていることを教えていただけますか?
 堀 
私自身は、今、患者さんやそのご家族に治療方針の選択などについてアドバイスをする、医療コーディネーターというお仕事をやっているのですが、今回新型コロナウイルスの患者さんを支える、私たちの仲間の医療従事者から、様々な声が届いています。
まず、マスクやガウンなどの消耗品が足りないんですよ。あとは、新型コロナウイルスの感染者が非常に増えてきたので、病棟や病床、ベッドを、感染症の患者さんだけに絞っていく、つまり、普通の患者さん達が受け入れられない、というような状況になっているんです。
だからこそ医療従事者の方達は、とにかく外出を避けたり、手洗いをちゃんとしてほしいということを皆さんに伝えたい、と言っていました。
住  吉
外出をしない、家にいる、人に会わない、ということが医療従事者の方々のためになると思っていた方がいいですね。
堀さんは、医療従事者として、患者さんの最期の瞬間に立ち合われることも多いと伺っています。そこで今日のキーワード「避けられる死」。これは、どういう言葉でしょうか?
 堀 
人の死亡率は100%なんです。どんなことをしても、どんなに気を遣っていても、必ず人生は終わるようになっています。その中で、避けられない死と避けられる死があると私は思っています。例えば、避けられない死には、震災や天災など、頑張っても自分でコントロールできないようなこともあるんですけれども、避けられる死というのは、日常生活で気をつければコントロールができるというような死のことを言います。
住  吉
具体的には、どういうことで避けられるのでしょうか?
 堀 
例えば、私は好きなものを好きなだけ食べて生きていればいいというような食事、あとはタバコ、三度のご飯よりもお酒が好きだからお酒だけ飲んでいればいいというようなことで、「わかってはいるけど体には良くないだろうな…」と思っているけれどもやってしまうようなことですね。
そのような不摂生がずっと積み重なると、取り返しがつかないようになってしまいます。
住  吉
医師から余命を宣告されて後悔する患者さんも多く見てこられたとか。
 堀 
はい。例えば、ガンの患者さんもそうですけれども、ガンじゃなくてもお医者さんからすごく重い病名を告げられた時に「ああしておけばよかった…」と後悔する方は非常に多いんです。それはご本人だけではなくて、ご家族にとっても「もっと止めておけばよかった…」「注意しておけばよかった…」という後悔が残るんです。だから、生活習慣によってもたらされるような死というのは、自分の力でコントロールすることが可能だし、「あの時、ああしておけばよかった」という後悔のないように、今からでも今日からでも、日々の生活を見直すということは大事だなと思います。
住  吉
ここからは、リスナーの方からのメッセージをご紹介しながらお話を伺いたいと思います。

「私の健康の秘訣は、色々まんべんなく食べることです。健康診断は、病気が見つかっても困るので今までほぼ行きませんでしたが、このコーナーを聞くようになって、やはり行っておいた方がいいだろうと思うようになりました」