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第170回 西川ユカコさん

第170回 西川ユカコさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、「昭和西川」の副社長、西川ユカコさんです。
西  川
よろしくお願いいたします。
住  吉
西川さんは、家業「昭和西川」、つまり「ふとんの西川」の副社長を務める一方で、睡眠研究家、睡眠改善インストラクターとしても活動していらっしゃいます。「よい眠り」のために、「寝具」や「睡眠」について研究していらっしゃると。
西  川
そうですね。私自身が睡眠負債を抱えたり、眠りに悩みがあったので、論文や実験データ、本などを基にして、本当に正しいのかを自分の体で日々試しています。
住  吉
リスナーの方から「家にいる時間が長くなると、疲れないから眠りにつきづらい」という悩みもいただいているのですが、今そういう方が増えていると感じますか?
西  川
皆さん、ご自分で気づいていなくても、どこかで気を張っていたり、不安な気持ちを持っていらっしゃるので…。
住  吉
日中に動いていないというだけではなく、気づかない不安などもあるということですね。
西  川
そうなんです。「不安で眠れない」「寝ても眠りが浅くて疲れが取れない」ですとか、今は在宅勤務の方もいらしたりして、在宅勤務だと自分でスケジュールをマネジメントしないといけないので、どんどん寝るのが遅くなって、どんどん朝起きるのが遅くなって、夜型が際限なくなってくるという方もいらっしゃいますね。
住  吉
そんな中、西川さんが最近出版されたのが『最強の睡眠』という本です。まさに、どうやったらより良い睡眠を手に入れられるかということを指南されている本で、全部気になるのですが、今日は時間の関係でその中から2項目をピックアップしてお話を伺いたいと思います。
まず、1つ目が『“週末に寝だめ”が時差ボケを引き起こす』。これはどういうことでしょうか?
西  川
週末に寝だめすると体に良いような気がするんだけれども、逆に平日の不調を作ってしまうんです。寝だめと言っても、早く寝る方の寝だめは良いんですよ。朝寝坊する方の寝だめが体に良くないんです。例えば、お仕事のある日は毎朝6時に起きている人が、土日は朝9時に起きて、3時間やそれ以上寝坊したりすると、その翌週に体調が悪くなるんですよ。だから朝起きる時間は、できれば同じがベストです。寝坊したいのであれば、2時間まではギリギリOKです。
住  吉
では、8時までに起きようと。でも今おっしゃったように、たくさん寝たいなら前の晩に早く寝る、というのは良いんですよね?
西  川
そういうのは良いんです。
体内時計が狂ってしまうと、「なんとなく調子が悪い」という状態になりやすいんです。
住  吉
そして2つ目は『睡眠の質は朝決まる』ですが、これは今おっしゃったように、朝寝坊が良くないということと関係していますよね。
西  川
そうなんです。体内時計は朝にリセットされるんですよ。
地球の時間は1日24時間なのに、私たちの体は24時間ぴったりの人が本当に少ないんですよね。24時間ない人もいるし、24時間半や、もっと長い人もいるんです。24時間ない人は朝型で、24時間以上ある人は夜型。朝型や夜型は体内時計で決まっていて、気合の問題ではないんですね。だから、朝起きられないから怠け者なのではなくて、その人の体内が夜型なだけ。
住  吉
では、それとうまく付き合っていく方法を見つけないといけなくて、そのポイントが“朝”なんですね。
西  川
朝なんですよ。朝に2つやることがあって、起きて太陽の光を浴びる、というのが1つです。それも、窓越しに浴びてしまうと、光量が少なくなってしまうので、できればカーテンと窓を開けて直接空を見るというのがおすすめです。
直接太陽を見てしまうと目に悪いので、空の方を何となく見るという感じでOKです。そうすることによって、体内時計のメインの時計が脳の中にあるんですが、その体内時計が地球の24時間に合うんです。 でも、それだけでは足りなくて、体内時計は実は体中にあるんですよ。肌にも血液にも、あとは臓器や骨、髪の毛の中など、そこらじゅうに体内時計があるので、それもリセットしなければいけないんです。
どうやってリセットするかと言うと、朝ご飯。朝ご飯を食べることによって、脳のメインの時計とぴったり合うんです。だから、睡眠学の観点では、朝食は必ず取らないといけないんです。