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第177回 早霧せいなさん

第177回 早霧せいなさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、俳優の早霧せいなさんです。
早  霧
よろしくお願いします。
住  吉
元宝塚歌劇団の男役トップスターとして活躍。娘役の咲妃みゆさんとのコンビは、平成のゴールデンコンビと呼ばれました。退団後は俳優として、舞台・テレビドラマにご出演されています。
そんな早霧さんが出演する舞台『ゲルニカ』が、9月に渋谷のPARCO劇場で上演されます。「ゲルニカ」というと、ピカソの名画で知られていますが、舞台のあらすじを教えていただけますか?
早  霧
この作品は、スペイン内戦の中、スペイン北部のバスク地方で旧体制と新体制が衝突して、ゲルニカの領主の娘でもある若い女性が、婚約者と結婚当日に離れ離れになり、その婚約者も戦争に向かう、その中で新たな出会いがあり、恋が芽生え、そこに集まっている人たちの人間模様が描かれている作品です。
住  吉
早霧さんはどういった役どころでしょうか?
早  霧
私の役どころは、外国特派員です。そのスペイン内戦を世界に伝えようとスペインにやってきている女性記者の役です。
住  吉
今は稽古の真っ最中ですか?
早  霧
そうですね。後半戦に突入しています。
住  吉
コロナ禍の中、稽古も今までとは違う難しさ、苦労、工夫があるのではないですか?
早  霧
そうですね。お稽古場に入ったらまず検温から始まって、消毒をして、靴底の裏の消毒もして、マスクももちろんしています。普通だったら、役者が隣同士で座って何の境もなく話したりするんですけれども、間にクリアボードを設置して。スタッフさんもキャストも、普段とは違う気を遣いながら…。演出家の栗山さんの言葉を借りるなら、稽古は濃密にしていますが、稽古を離れると密は避けています。
住  吉
なるほど!
今、どんな気持ちで本番を待っていらっしゃいますか?
早  霧
普段とはまた違う緊張感の中で行われるのかなと思うんですけれども、今のこの時期、この時代だからこそ伝わっていくこともあるのではないかなと。やる側も観てくださる側も、ある意味、本気モードというか。その奇跡を受け取っていただけたらなと思っています。
住  吉
一体となったすごい会場の空気感が生まれるかもしれませんね。
日本も戦後75年を迎えて、戦争の記憶がない日本人のほうが多かったり、直接の経験をなかなか聞けない時代に入ってきていますが、作品を通して、早霧さんが一番伝えたいと思っていることはどんなことですか?
早  霧
そうですね…人種だったり、民族の違い、主義主張の違いがあったとしても、相手を受け入れる、尊重するということの大切さ、それがあれば、醜い争いが起きないのではないかなと。尊重しあう心を伝えたいなと思います。