第183回 三月のパンタシアさん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、三月のパンタシアのボーカル、みあさんです。
- み あ
- よろしくお願いします。
- 住 吉
- 「三月のパンタシア」は“クリエイターユニット”ということですが、どのように誕生したんですか?
- み あ
- 音楽活動を始めるとなった時に、どういったものを表現していくかというところで、元々音楽が好きで日本のロックバンドなどを聴いていたんですけど、その中で初音ミクなどのボーカロイド文化がすごく好きだったので、ボカロPと呼ばれているクリエイターの方々と一緒に音楽を作っていくのが面白いのではないかというところで、ネットで活躍されている方を始め、様々なクリエイターの方とコラボしながら音楽表現をしている“クリエイターユニット”という形で活動しています。
- 住 吉
- みあさんの小説から楽曲が生まれるということですが、小説を書き始めたのは、いつ頃、どういうきっかけだったんですか?
- み あ
- 書き始めたのは、2018年の夏なので2年前くらいなんですけど、その時期に、三月のパンタシアで新曲を発表したいねという話をみんなでしていて、ただ楽曲を発表するだけだと味気ないというか…。元々、三月のパンタシアは、2015年から活動自体は始めているんですけど、歌詞の世界観やライブの世界観で物語性をすごく大切に活動してきたので、もしかしたら小説との相性がすごくいいのではないかという話になって。小説の物語と楽曲を連動させた夏企画と題して、三月のパンタシアで自主企画として発表できないかなという話から始まりました。そういう中で、どういう小説がいいか、みあが考えてきてくださいと言ってもらって。自分の中で、夏の物語だとしたら、「こういう男の子と出会ってみたいな」とか「こういうシチュエーションがあったらエモいな」とか「でも結末はこうしたいな」というものが頭の中に鮮明にあって、でもそれを言葉にして伝えるのがあまり得意ではないので、1回頭の中を整理するように文章にして書き出して、物語風にしたものをチームのみんなに共有して、こういう物語を楽曲にしたい、サウンドはこういうものが鳴っている、テンポ感はこういうもの、ということを話した時に、ここまで物語を考えているなら、小説も自分で書いてみなよ、というところから、それまで小説を書いたことはなかったんですけど、チャレンジさせてもらう形で書き始めました。
- 住 吉
- それがいい感じにはまったんですね。
- み あ
- そうですね。小説が一番初めにあって、その小説を基にこういう楽曲にしたい、とお話を進めていくのが、自分の中で一番スムーズなやり方だったんですよね。
- 住 吉
- ユニットのメンバーはどんな方々がいらっしゃるんですか?
- み あ
- 実は、メンバーは私1人なんです。
- 住 吉
- 1回1回変わるんですか?
- み あ
- そうですね。一応ユニットとはうたっているので、色々な方とコラボしながら活動していくスタイルです。
- 住 吉
- 「今回はこの方々」となって、みあさんの小説をシェアして、「これで作っていきましょう」ということでスタートする、と。
- み あ
- そうです。
- 住 吉
-
小説がコミュニケーション手段になっているんですね。面白いですね。
3rdアルバム『ブルーポップは鳴りやまない』が昨日リリースされたばかりで、今回のテーマは「青」「ブルー」と決められたそうですが、どうしてブルーにしたんですか? - み あ
- 元々、三月のパンタシアは「青」をイラストや楽曲の中で表現していて、青春の青だったり、未熟で青臭い気持ちだったり、憂鬱でブルーな気分というものを音楽表現してきたんですけど、そういった日常の中に潜むちょっとしたブルーな気分というものを、ポップな音楽に昇華することができたらいいなという思いで、「ブルーポップ」と題して、リスナーの心の中で鳴り響き続けさせたいなという思いで制作しました。