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第193回 加藤和樹さん

第193回 加藤和樹さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、歌手で俳優の、加藤和樹さんです。
加  藤
よろしくお願いします。
住  吉
加藤和樹さんは、アーティスト活動の一方、ミュージカル俳優としても大活躍でいらっしゃいます。
元々ミュージカルに興味があって、ミュージカル俳優になられたのでしょうか?
加  藤
いや、実はそういうわけではないんですよ。元々、ミュージカルは『テニスの王子様』という作品が出会いだったんですけれども、その後にストレートプレイだったり、映像のお仕事をさせていただいて、ミュージカルに興味を持ち始めて出演したのは、20代後半ぐらいからですね。
住  吉
では、最初は俳優として、演じる仕事全般に興味をお持ちになって志していらしたんですね。
加  藤
そうですね。アーティスト活動をしながら、役者の仕事もさせていただいたという形ですね。
住  吉
ミュージカルだと、演じないといけないし、歌わないといけないし、踊らないといけないし…と色々な才能がないとできないので、まれな人材として引っ張りだこなのかなと想像いたします。
今おっしゃったアーティスト活動、シンガーとしてライブなども行っていらっしゃる中で、今回、中川晃教さん、海蔵亮太さんと一緒に、配信限定のライブを行うそうですね。
加  藤
そうなんです。「中川晃教×加藤和樹×海蔵亮太~時代を超えたJAPANスタンダード~『僕たちの冒険! LOVE SONGS を探して!』」というタイトルでやらせていただきます。
語り継がれるべき楽曲、昭和の楽曲だったり、平成の名曲たちを、我々3人が後世に歌い継いでいくという内容になっております。
住  吉
なるほど。どうしてこういうライブをすることになったのでしょうか?
加  藤
お話をいただいて…今年、山口百恵さんが引退から40年という節目の中で、百恵さんの名曲を我々が歌うというコーナーもあるんです。改めて僕自身もこの曲たちを聴いて、実際にその時代に聴いていたわけではないんですけど、どこか懐かしさだったり、心にじーんと響くようなものがあるんです。なので、そういう名曲を、我々も歌い手として歌い継いでいきたいという思いがあり、こういうお話をいただいて本当にありがたいというか、歌い手冥利に尽きるというか、そういう気持ちですね。
住  吉
加藤さんは、百恵さんの曲を始め、どんな曲を歌われるのでしょうか?
加  藤
僕がソロで歌うのは、福山雅治さんの『桜坂』だったり、昭和・平成の曲を今の令和の時代に歌い継いでいくというのが目的でもあります。
住  吉
ミュージカルをされていると、作品によって全く違う曲を、まるで自分の魂から込み上げてきたから歌っている人物のように、歌いこなさなければいけないわけですが、このラブソングも、書き手によって色々な歌がありますよね。
加  藤
そうですね。物語もありますし、曲の中の主人公も違いますから。なので、ただカバーをする、というだけではなくて、その曲の持っている良さを出しつつも、我々が歌う意味というもの、我々のオリジナリティというか、自分らしさというものをそこに込めています。
住  吉
言葉にするとしたら、ご自身のオリジナリティみたいなものは、準備される時に、どういうところに意識していたり、脳裏にいつも置いている信念などはありますか?
加  藤
僕は、自分の曲でもそうなんですけど、歌によって主人公が違ったり、その曲に込められた思いというのが違うので、歌い方も自然と変わったりするんです。なので、その曲に合った声だったり、何が一番ベストなんだろうというところを、いつも考えています。今回の楽曲たちも、その物語に沿った歌い方というものを追求して表現したいなと思っています。