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第198回 石井さとこさん

第198回 石井さとこさん

住  吉
なるほど。
もう一つ教えていただきたいのですが…「美唾液プッシュ」?
石  井
そうなんです。マスク老けだけではなく、耳の回りにマスクの紐をかけるので、それが不快に感じたり、ストレスを感じたりしますよね。ストレスを感じると、唾液の量は落ちるんです。そういう時に、顔に手を触れるのはNGとされているけれども、耳のところを少し押したりするのはすごく良いんです。それで、顔のふち、耳の穴の前の、くぼみになっているところを、押して引く、押して引く、を繰り返す。それを10回ぐらい繰り返すと、唾液が出てきませんか?
住  吉
あっ…少し出てきた…! 不思議!
石  井
でしょ? マスクをしていると、口の中が水分不足になります。どうしても水分不足になって口が乾きやすい、だけど唾液も必要…とストレスを感じた時に、この耳下腺というところから出る唾液が多いので、ここを押したり引いたりしてあげる。その唾液に「パロチン」という成長ホルモンが含まれていて、これが「美唾液」、美肌ホルモンなんです。
住  吉
へぇ! これは簡単にできますね。
ここからは、健康や元気の秘密を伺います。リスナーからはこんなメッセージが届いています。

「わたしの健康の秘訣は『定期的なメンテナンス』です。内科のほか、歯科や眼科、整体や美容室も、大事なメンテナンスですね。」
住  吉
そうですよね。ありがとうございます。
そして、石井先生の健康や元気の秘密を伺います。口元美容、口の健康という意味で伺いたいのですが、先生ご自身が実践していらっしゃる口元習慣は何かありますか?
石  井
私はなるべくこまめに口をゆすいだりしています。
住  吉
うがいは皆さん習慣になっているかもしれませんが、口ゆすぎも大事?
石  井
大事です。起きたらまず一番最初に、歯みがき前に30秒かけて口をゆすぎます。
住  吉
これは、寝ている間に口の中の菌が…ということですか?
石  井
そうです。寝ている間は唾液が半減してしまうので、朝起きた時には口の中が臭いです。
住  吉
唾液が少ないから菌が増えてしまうんですね。
石  井
だから、起きたら朝ご飯を食べる前に、口をよくゆすいで、それから歯みがきをして、美味しく食事をいただきます。菌を体内にも入れないために。
住  吉
朝ご飯で何か気をつけることはありますか?
石  井
よく噛んで食べる、ということが大事ですね。
住  吉
シンプルですが、意外に大事なんですね。
石  井
そうですね。よく噛んで食べるということは、小さい頃からお母さんに言われていたかもしれないんだけれども、噛むということは最大の顔のエクササイズなんです。
住  吉
「顔トレ」になると。
石  井
「顔トレ」になります。あと唾液もたっぷり出るので、これも本当に大事ですよね。口内環境を改善してくれたり、さっき言った美肌ホルモンもあるし、体の中にとっては良いことずくめです。
住  吉
では、飲み込むだけではない、噛んで食べるような内容にした方がいいんですね。
石  井
そうです。肥満防止にもなるんですよ。
住  吉
石井先生は、健康をチェックする機会、健康診断には行っていますか?
石  井
きちんと行っています。
住  吉
それでは最後に、石井先生の「健康の秘密」を教えてください。
石  井
健康の秘密は、“唾液力”です。
住  吉
すごく唾液が大事というお話を伺いました。
石井さとこ先生のご著書『マスクしたまま30秒!! マスク老け撃退顔トレ』は、集英社から発売されています。今日伺った「は・に・ふ・え・ろトレーニング」や、お家でゆっくりとできる顔トレなど、15の顔トレが掲載されています。ぜひお手にとってご覧ください。石井さとこ先生、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。新型コロナウイルスの感染を警戒して、必要な健診や受診まで控えていませんか? 行き過ぎた受診控えは、健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。コロナ禍でも、健診や持病の治療、お子さまの予防接種などの健康管理は大切です。医療機関や健診会場では、換気や消毒でしっかりとした感染予防対策を実施しています。健康に不安がある場合はまず、かかりつけ医、かかりつけ歯科医に相談しましょう。
1月21日(木)のゲストは、医師の森田豊さんです。次回もどうぞお楽しみに!