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第221回 大曲貴夫さん

第221回 大曲貴夫さん

住  吉
ここからは、リスナーの皆さんの、新型コロナウイルスに関して心配なことや疑問に思っていることにお答えいただければと思います。

「今の状況でオリンピックを開催することに不安があります。感染が拡大しないか、自分や家族が感染しないかも心配です」
大  曲
すごくわかります。僕も心配しています。まずは自分の身をどう守るかということを考えていただければいいのかなと思います。もうわかっていらっしゃると思うんですが、3密を避ける。今は1密でもダメだと言われているみたいですが、そういう生活をしていればまずかからないです。
とは言っても、今の段階ではまだみんながワクチンを打っているわけではないので、誰がかかっているかわからない、あるいは自分がかかっているかもしれない。そういう意味では、人と接する時にはきちんとマスクをするということが大事です。それをきちんとやっていればまず大丈夫です。
住  吉
ワクチンがどんどん進んでくると、良い方に変わってきうる、と見ていますか?
大  曲
はい、そう思っています。もちろん、途中では色々な議論があったり、色々なことがあると思いますが、長い目で見ればそうなるかなと。とにかく重症の方が減るのではないかなと思います。個人レベルでかかって、なおかつ重症になるリスクが減る、というのが正確な言い方ですが…。世の中全体で見ると、おそらくうまく行けば重症の方が減るのではないかなと思います。
感染して、検査で陽性になる方がすごく減っていくかというと、僕自身よくわからないなと思います。かかって、発症する人を完全に防ぎきれるわけではないので、多少はかかる人は出るわけです。そういう方々の数がどれぐらい出るかというのは、まだ想像がつきません。例えば、イギリスでも一時期すごく減って、ワクチンの影響だと言われていましたが、今いくつかの都市を中心にまた増えてしまっているので、この感染症は簡単ではないなと思って見ています。
住  吉
引き続き、個人の感染対策、家族や地域の感染対策をしていくことが大切なんですね。
大  曲
はい、ここまで来たら焦らない方がいいと思います。

「たくさんの専門家の方たちがいて、色々な考え方があるので、何を信じていいのかと迷うことばかりです。疑問はたくさんですが、このまま続くと、インフルエンザのようにあまり恐怖心のないものになっていくんでしょうか?」
大  曲
まず、知識に関して、迷うというのはすごくよくわかります。僕がおすすめしているのは、ネットで検索する方が多いんですが、ネットで検索して上から3つぐらいに入っているものを見ておけば間違いないです。なぜかと言うと、そこに入ってくるのは、ファクトチェックという、情報のチェックがしっかりされたサイト、例えば厚生労働省のような公的機関などのサイトが上に来るんです。言い方を変えれば、公的機関の情報。厚生労働省や内閣府、内閣官房などの情報、あるいは都道府県でもいいです。その情報を見ておくと間違いないです。一番気をつけなければならない、身の回りから入ってくる情報というのは、そういうチェックがされていないので、鵜呑みにはしない方がいいです。
あとは、「インフルエンザのようになるのか?」、たぶんなるのではないかなと期待しています。今、インフルエンザと比較しても、亡くなるリスクは100倍、1000倍と言われているので、怖い病気というイメージがついて間違いないです。でも、ワクチンが進んでいったりして、重症になる危険性が下がっていけば、皆さんも少しずつ、体感的に怖さが薄れていくと思いますし、まれに悪くなるかもしれませんが、だいたい普通の生活をして体調を整えていればまず大丈夫だよね、と思って受け入れられる時が来るのではないかなと思います。
住  吉
昨年ゼロだったことが今年すごく進んでいる、というような現場のお話を伺うと、私たちもすごくありがたいという気持ちと、希望と言いますか、そういう気持ちが湧いてくるなと思いました。
一方、感染を恐れて、健康診断の受診控えが起きていると見られているようですが、これについてはどう思われますか?
大  曲
これはすごく重大な問題で、健康診断もそうですし、普通に病院に行くのも避けていらっしゃる方がすごく増えているんです。これは大問題で、持病のコントロールがうまくいかなかったり、重大な病気の発見が遅れる、ということに繋がりかねないんですよ。発見が遅れると、結果的には全体としてうまくいかなくなる、ということになりえます。実は世界的にも問題になっていて、こういう状況が続く数年後に、進んだ状態で病気が見つかる方が一気に増えて大問題になるのではないかと言われていて、実際、僕もすごく心配しています。「病院が怖い」「感染するのではないか?」というイメージをお持ちなのかもしれないですが、病院は感染対策が今すごく厳しいので、受けるべき健康チェックや、体調不良に対する受診は、どんどん受けていただいた方が僕はいいと思います。数年後に後悔しないように、きちんと受けていただきたいです。
住  吉
最後に、大曲先生ご自身の健康の秘密を教えてください。
大  曲
“よく寝て、普通に食べて、太らない程度に体を動かす”という、ごくごく普通のことです。でも寝るのはすごく大事だと思います。人間の体は寝ている間に回復するので。1年前の、新型コロナウイルスで一番大変な時に痛感しました。
住  吉
大曲貴夫先生、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。新型コロナウイルスの感染を警戒して、必要な健診や受診まで控えていませんか? 行きすぎた受診控えは、健康上のリスクを高めてしまう可能性があります。コロナ禍でも、健診や持病の治療、お子様の予防接種などの健康管理は大切です。医療機関や健診会場では、換気や消毒で、しっかりとした感染予防対策を実施しています。健康に不安がある場合は、まず、かかりつけ医に相談しましょう。
次回もどうぞお楽しみに!