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第224回 森田豊さん

第224回 森田豊さん

住  吉
厚生労働省のWebサイトにも、そういったメリット・デメリットや、亡くなった方はどういう理由で亡くなったのかなど、詳しく載っていますよね。
森  田
そうですね。色々な情報が出ていますが、厚生労働省のWebサイトにかなり詳細に書いてありますので、心配な方はそれを読むといいかと思います。
あと、ワクチンがどうしても怖いと思っている方は、漠然と「打ちたくないな…」と思うだけではなく、一度厚生労働省のWebサイトを見て、どれだけメリットがあるのか、どれだけ具体的な副反応があるのか、それを理解した上でもう一度考えてもらいたいと私は思っています。
住  吉
今朝、「イギリスの空母打撃群で100人ほどが新型コロナウイルスに感染した」というニュースがありました。この方々は、おそらくワクチンを打っている方々なんですよね。
森  田
そうですね。ワクチン接種を完了しているようですね。
住  吉
そういう方々でも100人単位の感染者が出る、ということで、ワクチン接種の効果や、接種してもこうして感染してしまうんだなと皆さん感じていると思います。
森  田
世界中で今話題になっているのですが、ワクチン接種を完了した人に感染が生じることを「ブレイクスルー感染」と言います。アメリカ疾病対策センターの発表によると、きちんと接種した1億100万人を経過観察して、効果が出てくる2週間後以降に、抗体ができた状態でどのくらい感染があったかというと、1万262人。1万人以上だと結構多いなと思いがちですが、感染率は0.01%なんです。ですので、ワクチンの効果は高いと思います。
この空母の話について、まだ詳細はわかっていませんが、いくつか要因があって、まず1つは0.01%のブレイクスルー感染にあたっているということが考えられます。もう1つは、今、世界的に猛威を振るっているデルタ株。このデルタ株は、ワクチンの効果が少なくなるのではないかとされています。そしてもう1つ、空母の中は換気が十分ではないですよね。マスクを着用していたと報道されていますが、マスクを外す瞬間もありますから、その間に感染する可能性もあるのではないかと思います。
日本もこれから大勢の方が2回接種を受けると思いますが、すぐにマスクを外してみんなでワイワイガヤガヤというのはどうかなと思います。欧米などの様子を参考にしながら、マスクを取っていき、生活を元に戻していく、ということが大事だと思います。

「ワクチン接種について、授乳中の安全性を知りたいです。夫の職域接種で、私も家族枠で接種できることになり、6月末に1回目を受けてきました。当日の問診で、授乳中であることを伝えると、“2~3日は授乳を控えた方がいい”と言われました。子供は離乳食だけでは栄養がとれないし、粉ミルクもアレルギーで完全母乳なんです。厚労省なども、授乳している人に関して危険性を示唆していません。自分で調べて、納得してから接種はしましたが、心残りがあります。新しいワクチンなのでわからないことも多いと思いますが、正反対の情報も錯綜する中、どのように考えればいいのでしょうか?」
森  田
様々な情報があって、どれを信じたらいいのかわからない、というのはごもっともだと思います。ただ、やはり厚生労働省をはじめ、公的機関から発せられている情報が最も信頼できるかと思います。それによると、授乳している方も接種は可能だということ、そして、母乳も与えていい、ということが書かれています。
母乳中へのワクチンの移行は、非常に少ないだろう、恐らくないだろう、と言われています。仮に、母乳中に抗体が移行したとしても、赤ちゃんに害があるという報告はなく、赤ちゃんに抗体ができることによって、赤ちゃんの新型コロナに対する免疫力も高まるのではないか、とされているのが現時点での結論かと思います。
住  吉
いずれにせよ、今迷っている方がいらっしゃると思うのですが、私は一般市民として、自分が納得することが大事なのではないかと思います。納得するまで情報を集めたり、その情報も、厚生労働省のWebサイトを見たり、医師の方が書いた記事を読んだり、接種済みの信頼できる方に聞いたり、複数の情報源から情報を取って、自分の中で納得するということがすごく大事かなと思います。
森  田
それが大事だと思いますね。
あと、海外の方がワクチン接種は進んでいて、日本はワクチン接種が少し遅れたと言われています。ただ、世界中で先行して実施されているワクチン接種から得られる情報は、後から打っている我々の方が多いんですよ。そういう意味では有利だと考えられていて、副反応や授乳に関すること、ナイーブなことも、海外の情報を取り合わせて厚生労働省が発表しているんです。ですから、日本のワクチン接種率は他の国に比べて低い、とネガティブに考えるのではなく、安全な道を歩んでいるんだと。
住  吉
一歩後を行っているからこその良さもあると。
森  田
はい、私はそのように考えています。
住  吉
森田豊さん、ありがとうございました!
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