第240回 岡田浩暉さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、岡田浩暉さんです。おはようございます。
- 岡 田
- おはようございます。
- 住 吉
-
映画・ドラマで俳優としておなじみですが、芸能活動のスタートはミュージシャン。1991年、To Be Continuedでデビューされ、『君だけを見ていた』など数々のヒットを生み出しつつも、2000年に活動を休止されていました。
ちなみにこの時、解散でなく休止を選ばれたのは…。 - 岡 田
- “To Be Continued”という名前なのかな…。解散したらダメだろうと。
- 住 吉
- 遡ると、なぜ“To Be Continued”という名前になったのですか?
- 岡 田
- 所属していた事務所の大先輩にDREAMS COME TRUEという、英語のセンテンスのような名前の先輩がいらして、あやかりたいなというところもあって。
- 住 吉
- なるほど! それで“To Be Continued”に。
- 岡 田
- そうです。いくつか挙げましたけど、これがいいのではないかということで。
- 住 吉
- そして、デビュー30周年を迎え、今回To Be Continued再始動。10月27日にニューアルバム『Paradise in life』をリリースされました。再始動のきっかけは何だったのでしょうか?
- 岡 田
-
休止した時も、やめたくなったわけではなくて、3か月に1枚ぐらいの割合でシングルを出していたので、疲れてしまって…。「この先、ちょっと自信がないね…。1回休む?」というところが大きかったんです。それで筆をおいて、3人それぞれの道を歩みました。
僕は俳優をやりながら音楽もやっていて、To Be Continuedの歌も歌っていたんですけど、歳を重ねていくうちに段々とTo Be Continuedの楽曲の良さにも改めて気づいて。リーダーの後藤(友輔)も佐藤(鷹)も、若い頃からプロでずっとやっていた2人で、その知識や技量を僕はきちんとわかっていなかったんだなということに気づきました。だから、いつか再始動させていただきたいなという想いもありましたし、あとはこういう現場やプライベートで、特に30代後半~40代の方から「よく聴いていました!」「今でも聴いています!」「またやってくださらないんですか?」という声をずっといただいていたんです。だから、いつかやらなければいけないよな、いつかやりたいな、とずっと思っていたんですけど、3人それぞれの道で頑張っていたので、なかなかタイミングがなくて。
デビューした当時、To Be Continuedはイチオシで出してもらったので、すぐにヒットするものだと思っていたんですよ。でも全然ヒットしなくて…。ある日、リーダーに呼び出されて、「次のシングルがダメだったらもうダメだと思う。覚悟してくれ」と言われていました。その頃にドラマの話があって、それが『もしも願いが叶うなら』というドラマでした。ダウンタウンの浜田(雅功)さんと中山美穂さんとFLYING KIDSの浜崎(貴司)と僕の、4兄弟のハートフルコメディーなんですけど、その中で僕はアマチュアミュージシャン役で、ギターを弾きながら劇中歌を歌うチャンスをいただいたんです。それが『君だけを見ていた』という曲で。それがヒットしたので、バンドとして首の皮一枚つながったんですよ。だから『もしも願いが叶うなら』には、足を向けて寝られないような、恩人のような…。その4兄弟はいまだに親交があって、ご飯を食べたりお酒を飲んだりしています。それで、「いつかまた共演できたらいいね」という話をしていたんですけど、なかなかその機会がありませんでした。
それが、浜田さんのやっている番組に中山美穂さんが出ることになって、『もしも願いが叶うなら』括りで、僕とFLYING KIDSの浜崎が大阪のおすすめの店をハガキで紹介することになったんです。これはチャンスだろうと。ハガキではなく、プロデューサーに直にお願いして出演させてもらおうよということで、直にお願いして無理やり番組に出てしまったんですよ。それで27年ぶりに地上波で再会しました。その時に、足を向けては決して眠れない浜田さんや中山美穂さんから、「To Be Continuedやらないの?」と言われたんです。
ちょうど今年が30周年で、落ち着いてもきていましたし、これはやらないわけにはいかないのではないか、と使命感を持ってメンバーに話したら、「いいよ! 今だったらできるんじゃない?」と。ずっと気にはしていたんですけど、色々な流れをいただいて、再スタートしました。 - 住 吉
- 人生はおもしろいですね。いつかやりたいと思っていても、いつか…と言っているうちにできなくなってしまうこともある中で、いつかやるんだという想いが強いと、来たチャンスをものにして結実できるんだなと、お話を伺っていて感じました。
- 岡 田
- そうかもしれないですね。ずっと気にしていたというか、皆さんに応援されることで気にさせられていたというか…それも大きかったですし、住吉さんのおっしゃる通りだと思います。