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第241回 安蘭けいさん

第241回 安蘭けいさん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、女優の安蘭けいさんです。おはようございます。
安  蘭
おはようございます。よろしくお願いします。
住  吉
宝塚歌劇団トップスターとして活躍。退団後も数多くの舞台やミュージカルに出演してきました。このコロナ禍で、舞台関係は大きな影響がありましたが、どのような想いでこの2年弱を過ごしてきましたか?
安  蘭
エンタメは後回しにされていた時期があったというか…。その時に「もう舞台はできないのかな…」と思いましたね。すごく危機感を感じました。でも、それでも舞台をやった時に、我々はやりたくてうずうずしていましたけど、お客様も「観たい!」と思ってくださっていたのがすごく伝わってきて、それが本当に嬉しかったですね。
住  吉
どのようなところから伝わってくるのですか?
安  蘭
マスクをしているので目しか見えないんですけど、目がキラキラしているし、拍手もすごくて。
住  吉
声を出せないですからね。嬉しいですね。
そんな中、11月26日から東京芸術劇場プレイハウスで上演されるミュージカル『蜘蛛女のキス』に出演されます。どのようなミュージカルなのか、あらすじをご紹介します。
ラテンアメリカのとある国の刑務所。映画を愛する同性愛者のモリーナが、同室の受刑者バレンティンと対立しながらも、やがて心を通わせ、愛するようになります。モリーナの心の支えは、映画スターで大女優のオーロラ。
安蘭さんは、このオーロラと、オーロラが演じる「蜘蛛女」の二役を演じられます。
スリリングで複雑な内容ですが、安蘭さんは初めて「蜘蛛女」を演じられるのですね。
安  蘭
そうですね。2007年に私の同期の朝海ひかるが出演していた『蜘蛛女のキス』を観たことがあって。刑務所の話なので常に暗いんですけど、その中でオーロラが出てくるダンスシーンがあったり、明るいシーンと暗いシーンのギャップが面白いなと。すごくエンターテインメントな作品になっているなと思っていました。
住  吉
モリーナは、心の中のオーロラが憧れだったり、心の支えになっていて、でもオーロラの演じる蜘蛛女は死の象徴でもある、というすごく難しい役どころだと思います。
安  蘭
そうですね。オーロラとしての居方と蜘蛛女としての居方はいかようにもできるので、それをどう見せていくかということを、演出の日澤(雄介)さんと詰めている最中です。蜘蛛女に関しては、死の象徴でもあるけど、大きく捉えると運命の象徴でもあるよね、というような。蜘蛛女は恐怖、オーロラは愛の象徴。でもその2パターンではなくて、蜘蛛女は死もあるし運命もあるし…と、もう少し複雑に考えようとしていて。最終的にどう決着するのか、まだわからないです。
住  吉
では、どのように演じるかということも、今はまだチャレンジ中ですか。
安  蘭
そうですね。
住  吉
弱者への差別や偏見、そこからどう解放されていくかというテーマも含まれていて、今の世界中の問題と結びついていますね。
安  蘭
そうですね。モリーナの愛というのが、マネできない愛の表現なんですよ。涙なくしては観られないです。