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第251回 たむらようこさん

第251回 たむらようこさん

住  吉
つらい治療を乗り越えて、今こうしていらっしゃいますし、退院してその後を歩んでこられたということも、マンガの中に描かれています。
退院後も、仕事復帰など色々なステップが待っていましたよね。
たむら
待っていましたね。体力を使い果たしているので、家がある2階までの階段19段を上るのに20分ぐらいかかったり、スプーン1杯のスープを飲み込むのに40分ぐらいかかったり…。今考えると、どうやったらそんなことができるのかわからないんですけど…そのぐらい身体が弱ってしまっていました。
住  吉
ご家族もすごく心配されたでしょうね。
たむら
そうですね。みんながサポートしてくれたということもあって、今元気になれていると思うので、周囲の方には感謝ばかりです。
住  吉
今、日本人の2人に1人ががんになると言われている時代で、全く同じではなくても、似たような経験や、がんになって初めて知ったことなど、向き合っている方や戦っている方もたくさんいらっしゃると思います。そういう方にまず届いてほしいという気持ちが大きかったですか?
たむら
はい、その気持ちが大きかったので、この本を出してみて、実際に闘病中でいらっしゃる方から反応が返ってきて…。
住  吉
もう返ってきているのですか!
たむら
たくさんいただいています。「ずっと病気で笑えなかったけれど、この本を読んで初めて笑えた」という方や、「次の入院に持っていきます」「他の患者さんに買って渡します」と言ってくださる方が結構いらっしゃって、書いたかいがあったなと思っています。
住  吉
治るがんもたくさんあるので、実際、がんになっても、それをあまり公表せずに暮らしている方も大勢いらっしゃいます。あえて公表したのは、本を書く前から、周りの人にも自分の経験がいきてほしいという気持ちがあったのでしょうか?
たむら
そうですね。仕事のことを考えると、公表することにマイナスも結構あるなと思ったんですけど、自分の経験をシェアしたいと思っている前提の中では、先に言っておかないと、後から急に言われてもみんなびっくりしてしまいますし…。
住  吉
確かにそうですね。
たむら
だから、最初から自分の経験をずっとメモしておいたことが、今回の本にいかされていますね。
住  吉
会社も経営されていて、当時、色々な方とバリバリ働いていたと思いますが、周りの方の反応はどうでしたか?
たむら
周りの方も、どうしていいかわからないという方が多かったです。だから、周りの方ががんになられたという方、例えば経営者の方や先輩にお願いしたいのが、「待っているよ」という一言です。治療する勇気になるし、経済的なことなどもすごく心配になってしまうので…。「戻れる場所があるのかもしれない」と思わせてくれるだけでも気持ちが違うので、その一言はお願いしたいですね。
住  吉
さて、このコーナーでは、リスナーの皆さんから健康や元気の秘密をお寄せいただいています。

「わたしの健康の秘密は、くよくよ悩まない事です。前向きに考える事で元気が出て、家事や外出する意欲も湧いて、ご飯が美味しく食べられます。あとは、歯の健康が大切なので、定期的に歯科健診を受けています」
たむら
大事ですよね。
住  吉
たむらさんが、最近気をつけていることはありますか?
たむら
最近というか、病気をしてからずっと、へらへらしているようにしています。
住  吉
へらへら!? 笑うということですか?
たむら
そうですね。自分に都合よく色々なことを考えて、へらへらしています。誰かにじーっと見られていたとしても、私のことを怒っているかもしれないのに、「あの人、私のこと好きなのかな」とか(笑)。いつもへらへらして、自分のいいように考えています。
住  吉
ストレスを溜めないように?
たむら
そうですね。病気の原因のほとんどがストレスだと私は思っているので、それは気をつけています。
住  吉
それはトレーニングでできるものですか?
たむら
トレーニングではないですね。うーん……思い込み(笑)。
住  吉
思い込み!
今ももちろん、健康診断、健康チェックには行っていますよね。
たむら
もちろんです。病気のほとんどが、早くわかれば治るものなので、健康チェックはすごく大切だと思っています。
住  吉
それでは最後に、たむらようこさんの健康の秘密を教えてください。
たむら
健康の秘密は、“心の声に耳を傾けること”です。
住  吉
日経BPから発売中の『マンガ がんで死にかけて12年、元気に働いてます』。ご自身がそういう経験をしている方、あるいは周りにいるという方も、ぜひ手に取ってみることをおすすめします。たむらようこさん、ありがとうございました!
ここで、あなたの健康をサポートする協会けんぽ東京支部からのお知らせです。今、国内で400万人以上の方が、心の病気で通院しています。心の病気には、誰でもかかる可能性があるんです。特に、ストレス度合いが高い働く世代にとっては、職場全体で社員のメンタルヘルス対策に取り組むことが大切です。心の不調を早期に発見し、職場復帰への支援を行うなど、メンタルヘルス対策をしている企業では、社員が安心して働くことができます。まずは、心の病気について、理解を深めることから始めてみませんか?
次回もどうぞお楽しみに!