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第253回 斎藤誠さん

第253回 斎藤誠さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーソングライターでギタリストの斎藤誠さんです。おはようございます。
斎  藤
おはようございます。
住  吉
斎藤誠さんとは、桑田佳祐さんのラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の代行でご一緒したり、『Blue Ocean』にもゲストで来ていただいたりしています。桑田さんのツアーもお疲れさまでした。
斎  藤
ありがとうございます。住吉さんとのご縁が色々とありましたからね。嬉しいですね。
住  吉
桑田佳祐さんと青山学院大学でご一緒でしたが、リスナーから「そのときのエピソードを聞きたい」というメッセージをいただいています。
斎  藤
45年前ですよ。
住  吉
桑田さんの2つ後輩ですか?
斎  藤
僕は1年浪人しているので、学年は3年違いますが、歳は2年違います。
住  吉
食堂で会ったと?
斎  藤
学食というやつですね。学食に僕が訪ねていくわけですよ。“Better Days”というサークルだったんですけど、「Better Daysの部長さんを紹介してください」と。あそこに桑田さんがいるな、と思いながらも。
住  吉
もう有名だったのですか?
斎  藤
僕は知っていたんです。それで、「部長を教えてください」と言ったら、そこにいる全員が手を挙げたんですよ。「俺、部長!」「俺、部長!」と。そういうところだったので、これはえらいところに来たぞ…と思いながらも、そこから桑田さんと少しずつ近くなっていって、今に至るわけです。
住  吉
先日の『桑田佳祐のやさしい夜遊び』もゲストで出演されていて、桑田さんの信頼っぷりが…。
斎  藤
いじりっぷりというかね(笑)。
住  吉
それもすごいですね(笑)。信頼していないと、あれほどいじれないのかなと。
斎  藤
もちろんそうです。
住  吉
今回リリースされたニューアルバム『BIG LOVE』の中で、桑田さんに作詞をお願いしているのですよね?
斎  藤
そうです。
住  吉
『涙のMidnight Soul』という曲ですが、作詞してもらったのは初めてなのですか?
斎  藤
もちろん初めてです。
住  吉
今までにもありそうだと勝手に思っていました。
斎  藤
25年ぐらい前に、ギターを弾いていただいて、コーラスをやっていただいたことはあるんです。でも今回、曲が先にできていて、その曲を聴けば聴くほど「絶対に桑田さんにお願いしたい」という気持ちがどんどん大きくなっていって。
住  吉
でも、近いからこそ、頼むのは緊張するのでしょうか?
斎  藤
それはあります。大学時代からの先輩・後輩の、いい感じの距離があるんですよ。それがあるので、言い出すまで半年ぐらいかかりましたね。気が弱いので…(笑)。
住  吉
どのように頼んだのですか?
斎  藤
意を決したところまではよかったんですけど、気が弱いものですから、メールにしてしまいまして。ダメじゃないかという話ですけれども…。それで結構長文のメールを送って、「ぜひ早めに断ってください。僕はそれで次に進みますから」と。ところが、桑田さんに「まずはデモを聴かせてよ」と言われて、びっくりして、すぐにデモを自宅までお届けにあがりました。そこから何週間か待ったら、今度はLINEでいきなり詞が来たんですよ、できあがった詞が。
住  吉
LINEで詞が来たのですか!
斎  藤
はい。もうびっくりしました。普通は「できそうだよ」とか「できたよ」というのが来そうじゃないですか。そうではなく、いきなり本体が来たんです。それを見て、本当に嬉しかったし、大笑いしたし、ほろっとくるところもあるし、さすが桑田さん。切ないですよ。
住  吉
桑田さんご自身も『桑田佳祐のやさしい夜遊び』の中で、どういう想いを込めたか、読み上げながら解説されていましたね。一行一行に誠さんへの色々な想いが込められていたり、ユーモアもあったりして、聴きごたえがあります。
そして、このアルバム『BIG LOVE』について、私の中で勝手に誠さんのイメージがあったのですが、それを超える、こんなにバラエティー豊かな面があるのか、と。あとは、音楽の玄人が集まるとこんなに音楽的に聴きごたえのあるアルバムになるのか、という音楽好きとしての喜びが詰まっていました。
“覚悟のアルバム”とおっしゃっていたそうですね。
斎  藤
CD盤を出す機会はどんどんなくなってくると思うんです。だけど、僕はCD盤やその前のレコード時代から楽しんできた人間だから、13曲ならその13曲の流れを大事にしたいんです。1曲1曲聴くのもいいけど、アルバムとしてのかたまりを作るのはもしかしたら最後かもしれない、という意識で。
住  吉
そのぐらいの覚悟で。
斎  藤
そうです。周りからも「そろそろCD自体がなくなってしまうかもしれない」と結構言われていたんですよ。
住  吉
たしかに、これからアルバムを作ることができても、CDではない形になるかもしれない、という意味では、いつ最後が来るかはわからないですものね。
斎  藤
かたまりがやっぱり好きですね。13曲とか10曲とか。