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第258回 塩谷哲さん

第258回 塩谷哲さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、ピアニストで音楽プロデューサーの塩谷哲さんです。おはようございます。
塩  谷
おはようございます。
住  吉
Blue Oceanのご出演はお久しぶりです。というのも、すごくお忙しかったのですよね。
塩  谷
ある番組の音楽をずっとやっていました。
住  吉
そうなんです。NHK Eテレの子ども向け番組『コレナンデ商会』の音楽をご担当。まる6年続き、この3月で終了します。
この6年間、すごい数の作曲をされたそうですね?
塩  谷
何百曲かな…。400曲か500曲か…数えていないですけど(笑)。
次から次へと収録があるので、どんどん曲を作って、アレンジして、レコーディングして、次の台本を読んで…という生活を。だから僕の中では“コレナンデ生活”と言っています(笑)。
住  吉
今まではジャズなど大人の方が楽しむ音楽を作っていましたが、子どもたち向けに作ると、求められているものが違うとか、こういうものが喜ばれるのか、というような発見もあったのではないですか?
塩  谷
ただ、子どもだからといって、例えば簡単にしようとかそういうことではなくて、逆にこっちが思いきり本気でぶつかっていくほうがうけるんですよね。そこに魂というかこだわりというか、「これを作っちゃったんだけどどう!」というようなエネルギーがないと…。子どもだからということではなくて。そう考えてみると、『セサミストリート』とかは本当にすごいですよ。クオリティーが。
逆に言うと、その子が初めて接するリズムだったり、あるいは生の弦のサウンドだったりするかもしれないじゃないですか。そのときに、かっこいいとか、何かわからないけど気持ちいいとか、グッときたとか、そう思ってもらわないとダメだと思ったんですよね。そのためにはこっちが本気でやらないと伝わらないので。本気で楽しんでやっていましたね。
住  吉
この春、『コレナンデ商会』が一区切りを迎えて、改めて、ピアニストや編曲家としてのお仕事、そしてコンサートも開かれます。3月25日に東京芸術劇場で行われる、「芸劇リサイタル・シリーズ 『VS』 Vol.3 塩谷哲 × 大林武司」。大林さんはピアニストでいらして、MISIAさんのバンドマスターなどもつとめる方です。
“ピアノ対ピアノ”ということですよね?
塩  谷
そうです。『VS』というシリーズ自体が、ピアニストとピアニストが共演するシリーズなんです。
住  吉
大林さんとはだいぶ昔からのお知り合いですか?
塩  谷
共演するのは初めてなんですけど、実は15年前に小曽根真さんと僕とのピアノデュオのコンサートシリーズがあって、全国をまわったんですよ。それで、大林くんが広島出身で、広島公演のサイン会のときに「ジャズピアノをしたいんです!」と言っていて。そのとき彼は大学生だったんですけど、その後、バークリー音楽院に進んで。それから何年か後にジャズフェスティバルで会ったんですけど、そのときに演奏を聴いて、「あのときの彼が…!」と。本当に素晴らしくて。その後ニューヨークで大活躍して…。実力とセンスと、何と言ってもリズム感というかグルーブが素晴らしいんですよね。
住  吉
小曽根さん、塩谷さん、大林さんと、ピアニストの先輩・後輩ラインがつながっていくというのは、すごく素敵ですね。
塩  谷
若い感性と才能に、僕自身がすごく刺激を受けて、自分が変わっていけることがすごく楽しみですね。