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第270回 石川さゆりさん

第268回 森田豊さん

住  吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、石川さゆりさんです。おはようございます。
石  川
おはようございます。石川です。お邪魔いたします。
住  吉
1973年に『かくれんぼ』でデビューされて、今50周年イヤーの真っ最中です。歌い続けて半世紀…! 今、どのようなお気持ちでこの50周年イヤーを送っていらっしゃいますか?
石  川
改めて50周年と言われても、自分では「へ~そうなんだ…」と思ったりするんですけれども、最近ニュースなどで取り上げられている“世の中の50年”を見ると、「あさま山荘事件」や「沖縄返還」などがあって、そんな頃だったんだなと。 その時代に自分がデビューして、歌を歌いながら、そこに皆さんが何か思い出を重ねてくださってきたとしたら、何とおもしろい、幸せな仕事をさせていただいたんだろう、という気がします。
住  吉
デビュー日が3月25日でいらして、その3月25日には、故郷・熊本でコンサートを行われました。デビュー50周年記念シングル第1弾『残雪』の中では、熊本への想いを歌っていらっしゃるのですか?
石  川
熊本というよりも…この『残雪』は、加藤登紀子さんの作詞・作曲でお願いしたんです。作品を作るときに、どんなテーマでどういうものを皆さんにお届けしましょうか、というお話をするんですけど、コロナ禍となって2年が過ぎ、3年目に入った今、“男・女”、“好いた惚れた”という歌よりも、コロナ禍で学生たちも色々な方たちも、自分の日常が全部ストップして、せっかく思いきり夢を持って上京してきても、学校にも行けない、アルバイトもできない、友達もできない。「もう故郷に帰ってしまおうかな…」と思ったら、「帰ってくるな」と言われる。何があっても迎えてくれるべき故郷に帰れない…そういう心の痛みであったり、みんなの想いを故郷に託して作ってみましょう、というお話になって、この『残雪』という曲を作ってみました。
住  吉
その『残雪』も収められた、デビュー50周年記念アルバム第1弾が『X -Cross Ⅳ-』というアルバムです。
石  川
この「X」(クロス)というシリーズのアルバムは、一番最初は2012年に始めました。色々なアーティストの皆さんと一緒にコラボレーションして、石川さゆりがいつも歌っている形の演歌だけではなく、色々な皆さんとのコラボレーションから色々な世界が生まれたらいいな、と思いながら始めて、今回が4枚目なんです。
今までは、くるりだったり、THE BOOMの宮沢和史さんだったり、椎名林檎ちゃんだったり、GLAYのTAKUROさんだったり…そういう色々な皆さんとのコラボレーション。そして今回は、もちろん今までと変わりなくコラボレーションなんだけど、もう少し大人な心を歌にできたらいいな、と言いながら作りました。
『虹が見えるでしょう』という曲は、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦さんとNARGOが詞と曲を担当してくださって、楽しかったですね。基本的に「X」というアルバムは、私のお友達にお願いしながら、一緒に作っていくので。
住  吉
今回は他にも、加藤登紀子さん、布袋寅泰さん、亀田誠治さんらが参加しています。皆さん、曲を作ったりアルバムを作ったりするときに、コラボする場合は、お話を重ねるのですか?
石  川
たくさんします。
住  吉
今回、曲を作るときのやりとりで、印象的だったエピソードはありますか?
石  川
『人生かぞえ歌』という曲は楽しかったですよ。亀田誠治さんと一緒だったんですけど、亀田さんに「長くなってもいいから、亀田誠治の世界の中の“わかるわかる、今、俺はその辺だよね”という人生を、0歳から始まって、5歳、10歳、25歳で恋をしたな。でも破れて、30歳になって出会いがあって結婚して、40歳。結婚してみたけれど、夫婦というのはやっぱりわからない。色々なすれ違いがたくさんあって、でもケンカになったときに引くに引けない、という慌ただしい壮年のときがあり…というようなことを、50歳、60歳、70歳、100歳まで作ってみましょうよ」と。
住  吉
亀田さんはそれに対してどのようにおっしゃったのですか?
石  川
「それ、いいね!楽しい!」と言いながら、レコーディングのときもみんなで盛り上がりました。