第275回 藤木直人さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、藤木直人さんです。おはようございます。
- 藤 木
- おはようございます。藤木直人です。
- 住 吉
- 俳優、そしてシンガーとして活躍されている、藤木直人さん。TOKYO FMでは、藤木さんがパーソナリティを務める番組が、スタートからちょうど丸8年!
- 藤 木
- そうですね。4月から番組がリニューアルして、タイトルが『SPORTS BEAT supported by TOYOTA』に変わりました。
- 住 吉
- 歌もドラマも映画も…と幅広く活動されていますが、ご自分の中で、ラジオのお仕事はどうですか?
- 藤 木
- ラジオの距離感は、他にはなくて、僕も聴いていて楽しいなと思っています。昔は自分のラジオをやらせてもらっていて、そこは自分の番組だから好きなことを言えましたけど、『SPORTS BEAT』はアスリートの皆さんのことを伝えなければいけない。スポーツは好きな人や詳しい人が多くて、僕も好きではあるんですけど、詳しくないジャンルもあるので、そこは勉強しつつ…。でも、あまりマニアックな番組になりたくないので、フラットなというか、リスナーに寄り添いたいなとか、色々なことを考えながらやっています。
- 住 吉
- そして、もう1つの側面である、音楽。7月19日に50歳の誕生日を迎えられる藤木さんが、2年ぶりに5曲収録のミニアルバム『L -fifty-』(フィフティー)をリリースされます。
- 藤 木
- 40歳のときに『卌-forty-』(フォーティー)というアルバムを出したんですけど、漢数字の“十”を4つくっつけた“卌”で“フォーティー”と読むミニアルバムをリリースしたんです。今回はどうしようかなと思って、じゃあ“フィフティー”でいいか、と。“V”はラテン数字で“5”じゃないですか。それでVを並べようかなと思って、ラテン数字を調べたら、“L”と書いて“50”だったんですよ。そのことを知って、じゃあ“L”で“フィフティー”と読ませよう、と。
- 住 吉
- かっこいい!
『卌-forty-』を作った時点で、50歳でも作ろうかなとずっと思っていたのですか? - 藤 木
- 自分は役者なので、そんなにいつも音楽をやっているわけではないですし、デビューして20周年のタイミングで出したので、「次はじゃあ50歳かな…」というようなゆるい感じです。50歳の節目だからというわけでもなくて、まあそのタイミングで…という感じなんですけどね。
- 住 吉
- 今回は、楽曲提供が年齢も音楽性も異なる個性豊かな顔ぶれで、岡崎体育さん、寺岡呼人さん、wacciの橋口洋平さんなどが提供されています。どのような感じで、この方々に書いてもらうことになったのでしょうか?
- 藤 木
- 寺岡呼人さんは、僕がデビューしたときにプロデュースしてくださって、楽曲など色々と提供してくださったので、また今回も頼みたいなと。橋口くんは事務所の後輩なので、「書け!」と(笑)。でも、めちゃくちゃいい曲を書くんですよ。岡崎体育さんは、僕がファンですごく好きだったので、今回お願いできないかなと思って。そしたら引き受けてくださいました。
- 住 吉
- ではそれぞれがかけがえのない曲ですね。
- 藤 木
- そうですね。思い入れは強いですね。
- 住 吉
- アルバムの1曲目が『ミライ』という曲で、藤木さんとシライシ紗トリさんが作詞・作曲をされています。この曲は、どのように生まれた曲でしょうか?
- 藤 木
- シライシ紗トリさんは、僕がデビューする前からの友達でしたし、バンドのプロデュースもしてもらって、その後楽曲も色々と書いてもらいました。でも、これは慌てて作った曲です。
- 住 吉
- えっ!?どういうことですか?
- 藤 木
- リリースは7月にあって、それでライブをやろうかなと思っていて、そのときにラジオ番組のエンディングテーマも書きたいなと思っていたんです。でも、「4月から番組がリニューアルします。それに合わせて曲を作れませんか?」と、1か月前ぐらいに言われて(笑)。「いやいや、絶対間に合わないよ…」と思ったんですけど、シライシさんと相談して、急いで作りました。4月に番組がリニューアルしたときには、まだワンコーラスしかなくて…それを流していました。
- 住 吉
- 本当ですか!
歌詞もすごく素敵で。スポーツにも重なるような、エネルギーと希望が込められている感じがします。 - 藤 木
- この2年半ぐらい、若い人たちが苦しんでいて。でも、これから10年、20年後の日本を考えたときに、誰が支えるのか、僕たちがどういう日本を、バトンを渡してあげられるか、ということですけれども…。そういう若い世代に対するエールになる曲にしたいなという思いがありました。
- 住 吉
- 藤木さんは、お忙しい中で音楽活動を続けてきていますが、音楽という軸が自分の中にずっとあることで、ご自身にとって、いいなと感じることはありますか?
- 藤 木
- 高校2年生のときに、エレキギターを初めて弾かせてもらったときの衝撃。それでギターにはまって。そういうことで言うと、今でも趣味というか。やっていて楽しい、バンドで音を出すのが楽しい、ということができているのは、精神衛生上ものすごくありがたいなと思います。