第279回 中尾ミエさん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、中尾ミエさんです。おはようございます。
- 中 尾
- おはようございます。
- 住 吉
- 中尾ミエさんは、今、ミュージカルやご本などたくさん活動されていて、今日は順番にお話を伺っていきます。
まず、中尾ミエさんの出演するミュージカル『ピピン』が8月30日から東急シアターオーブで始まります。このミュージカルは、今回が初めてではないのですよね? - 中 尾
- 再演ですね。3年前に初演されました。
- 住 吉
- ミエさんは、今回も主人公・ピピンの祖母役でご出演。と言っても…歌や踊りはもちろんなのですが、前回の公演の写真を見ると、空中ブランコで宙づりになっていて…。こちらは今回も?
- 中 尾
- もちろん。私の出番はほとんどそこだけですから(笑)。
- 住 吉
- 本当にすごいです!『ピピン』というミュージカルは、ブロードウェイでもやっている演目ですよね。
- 中 尾
- そうです。『ピピン』というミュージカル自体は古いんですよ。私は古いバージョンもやっていたんです。同じおばあさん役でね。だから今回話が来たときも、やったことがあるから「OK」と言ってやったら、全然違うバージョンになっていたの(笑)。
- 住 吉
- それで空中ブランコなどを?
- 中 尾
- そうそう。全然内容が変わっていて、「えぇっ!聞いていないよ…!」と。
- 住 吉
- でも「無理です」と言わずにチャレンジされたのがすごいですね。
- 中 尾
- だってまあブロードウェイでもやっていたから…でもブロードウェイ公演の方は60代なのかな?それでブロードウェイ公演のビデオを見たとき、「私は、これはやらないよね?」と聞いたら、「いやいや、この通りにやります」と言うから、「えーっ!」と。歌手としてやってきて、人生でアクロバットをやる予定は全然なかったから(笑)。
- 住 吉
- それで2019年に初演されましたが、その前から空中ブランコに乗れるような肉体改造をされていたのですか?
- 中 尾
- いやいや…。そのオーディションがあったのが10か月前だったんですよ。それで一応OKと言って、「では10か月後にオープンなので、それまで懸垂を10回ぐらいできるようにしておいてください」と言われて、「はあ~?無理でしょ、それ」と(笑)。でも、とりあえずやれるところまでやってみようかなと思って。
- 住 吉
- どのようなトレーニングをされたのですか?
- 中 尾
- 鉄棒にぶら下がって、懸垂ができるように。でも結局、いまだにできないんですよ。もう懸垂なんて大変大変。
- 住 吉
- でも、懸垂より大変そうなことをされていますが…(笑)。
- 中 尾
- 最初のときは、1回練習したら貧血を起こしてしまって…。
- 住 吉
- えぇっ…!
でも、無事にお役を務められ、今回もトレーニングを? - 中 尾
- もちろん。3年間ブランクがあったから。逆にそのブランクの間にキープするほうが大変ですよね。だって、退化するほうが早いんだから(笑)。
- 住 吉
- どうされていたのですか?
- 中 尾
- 毎日毎日、鉄棒にぶら下がっていましたよ。だからたぶん、前回より身体はできているかも。
- 住 吉
- すごい!
そしてもう1つ、『人生もっともっと楽しまなくちゃ』というムック本が発売されました。表紙には、「76歳 人生後半を潔く生きるヒント」と書かれています。どのようなきっかけでこの本を出されたのですか? - 中 尾
- お話があって、「そんなことでいいんですか?」と。中にも書いていますけど、何の役にも立たない本です。
- 住 吉
- いえ、そんなことはないです!拝見すると、先ほどおっしゃっていたトレーニングのお話や…。
- 中 尾
- ともかく丸裸ですよ。
- 住 吉
- 生活が丸裸に?
- 中 尾
- 丸裸です。もうこれ以上隠し事はありません、というぐらい(笑)。