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第283回 戸田恵子さん

第283回 戸田恵子さん

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住 吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、戸田恵子さんです。おはようございます。
戸 田
おはようございます。よろしくお願いします。
住 吉
女優、声優として大活躍、皆さまご存じの戸田恵子さん。
9~10月にかけて、舞台『裸足で散歩』に出演されます。アメリカの劇作家、ニール・サイモンの名作コメディ喜劇とのことですが、どのような作品なのでしょうか?
戸 田
ニール・サイモンの初期の作品で、ブロードウェイでは1963年に初演されました。新婚夫婦がニューヨークの古いアパートに移り住んでくるんですけれども、そこには奇妙な人がたくさん住んでいて。私はそこに訪ねてくる、新妻の母親の役です。最初はラブラブだった新婚生活に、だんだんすれ違いが生じてくる…というお話になっています。母親は非常に保守的な人なんですけれども、そこのアパートに住んでいるヴェラスコさんというちょっと変わった人と出会いがありまして…という展開もあります。
住 吉
戸田さんご自身が、すごくご縁のある作品だと伺いました。
戸 田
そうなんですよね。今から38年ぐらい前に、この作品の新婚夫婦の新妻を演じました。だから、ご縁と言いますか…こんなことがあるのかなと。
住 吉
そういうことがまた舞台はおもしろいですよね。
戸 田
そうですよね。それを観ている人もいるわけですから、長く役者をやっていると、こんなことがあるんだなと思って。お話をいただいたとき、すごくびっくりしました。
住 吉
娘の気持ちにもなったことがあるので、お母さんを演じるときの気持ちの入り方も違いそうですね。
戸 田
そうですね。でも、すごく昔で忘れているんですけど…(笑)。大変だったということだけ記憶に残っていて、またその作品にトライできるんだなと。また全然違う役なので、チャレンジしがいがありますね。
住 吉
コロナ禍で家族以外とはなかなか出会いづらい中、最近少し交流があると、人と出会うことで自分も変わっていったり、夫婦でも、誰かと出会ったことで夫婦の関係が変わったり、そういうことは実際の暮らしの中でもありますよね。
戸 田
そうですよね。人としっかり関わることで、みんな成長していけるのではないかなと感じています。このコロナ禍での稽古も非常に厳しく、検査に追われながらみんなで頑張っていて、稽古場でも無駄話を一切しない状態なので、非常に寂しい環境ではあるんですけれども、みんなで一生懸命やっています。
住 吉
では、芝居の中で思いきり関わり合うのですね。
戸 田
本当にそういうことですね。
住 吉
そういう人間の関わり合いを、ニール・サイモンは非常にうまく描く方?
戸 田
そうですね。会話劇の妙というか、非常におしゃれな会話というか、ウィットに富んでいるというか…そういった話になっています。あとはこのニューヨークという設定、当時の時代感も皆さんに感じていただけたらなと。現代の話ではあるけれども、かなり昔の、携帯電話もない時代の話で、古いアパートに住んでいてヒーターも動かないというような…そういったニューヨークの事情も感じつつ、観てもらえるといいかなと思っています。
住 吉
ここからは、戸田恵子さんの健康や元気の秘密を伺います。まずはリスナーから届いたメッセージをご紹介します。

「週3の筋トレと、瞑想と週1のランニングがわたしの健康の秘訣です♪」
戸 田
素晴らしい。
住 吉
すごい。理想的な健康ライフを送っていらっしゃいますね。
戸田さんは、健康のために気をつけていることはありますか?
戸 田
いわゆる、朝に散歩するとかスムージーを飲むとか、そういうことは一切やっていません。みんなによく聞かれるんですけど、頭で食生活に気をつけようとしているぐらいですかね。外食やロケ弁などが多いので、そういうときに魚のお弁当を選ぶとか、野菜を茹でて稽古場に持っていくとか、果物を食べるとか、頭で考えて食生活に気をつけているということと、ジムにも一応所属しています。でも、「8か月ぶりですね」と言われるような感じです…!
住 吉
でも、お稽古そのものが、ほぼジムに通っているような…。
戸 田
結構体力を使っていますね。