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第288回 向井太一さん

第288回 向井太一さん

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住 吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーソングライターの向井太一さんです。おはようございます。
向 井
おはようございます。お願いします。
住 吉
向井さんは福岡出身で、HIP HOPやR&Bをベースに、ジャンルを超えた楽曲を発表されている、今大注目のアーティストです。
音楽以外にも、ご自身のアパレルブランド「MUKAI」を立ち上げたばかり。立ち上げたのはいつですか?
向 井
9月1日にローンチをしました。
住 吉
この1か月、反響や実感などはいかがですか?
向 井
一番最初にオンラインストアと実店舗1店舗だけで発売したんですけど、もうすでに完売や色欠けしているものがあって、ご好評いただいています。
住 吉
ずっとファッションがお好きだったのですか?
向 井
昔から好きでした。自分の音楽の作品でも、衣装はセルフスタイリングでやっています。
住 吉
子供の頃、どういうきっかけでファッションが好きになったのですか?
向 井
僕の子供のときは、おしゃれな子供服が少なくて。でも母親がすごくファッションが好きだったので、その中でもおしゃれな子供服を探し出して着せていたみたいです。
住 吉
親が着せてくるものが嫌になる方もいると思いますが、いいなと感じて、ファッションが楽しくなっていったのですか?
向 井
小さいときから系統が変わって、そのぐらいからは自分で選ぶようになったんですけど、親が決めてきたものが「絶対に嫌」ということはなかったと思います。
住 吉
ブランドを拝見すると、すごく中性的というか、男女どちらでも着られる雰囲気のアイテムが多いと感じますが、これは意識されているのですか?
向 井
今はジェンダーフリーやジェンダーレスが当たり前だと思っていて、自分のブランドではジェンダーのことはあまり言っていないです。男性らしい、女性らしいということは、自分の中であまり考えていないですね。自由に着たいものを着てくれれば嬉しいなと思います。
住 吉
音楽では、80年代・90年代の音楽に注目が集まっていますが、ファッションはいかがですか?
向 井
どちらかというと、若い子たちのトレンドは2000年代が多いですね。もう結構落ち着いていますが、「Y2K」という2000年代に流行したタイトなものだったり、マイクロミニのものだったり、そういうものを一番最初にメゾンのブランドが出して、そこからファストファッションだったり、若い人たち向けのものがたくさん出ましたね。
住 吉
すごいですね、すぐにトレンドを答えられる…!今もトレンドを研究されているのですか?どのようにデザインされるのでしょうか?
向 井
基本的に僕はディレクションという形なので、デザイナーは別にいるんですけど、最初に作りたいアイテムを、本当に下手なラフ画で提出して…そこから形にしていただきます。僕自身はトレンドに沿ったファッションをあまりしていなくて、基本的には自分の好きなベーシックなアイテムをどう崩すか、というのがすごく好きなんですよ。だから、1つベーシックなものを身につけていたら、どこかで崩すとか。そういうのが好きなので、そういった意味では音楽と作り方は結構似ているかもしれないです。
住 吉
音楽も?
向 井
自分の中でルーツミュージックがあるんですけど、それをどう新しく解釈していくか、みたいな。
住 吉
ルーツミュージックは、どの辺りですか?
向 井
それも親の影響がすごく大きくて、80年代・90年代のR&Bやレゲエを小さいときからずっと聴いていたので、自分の中でそういう要素はありますね。
住 吉
そのルーツをどう崩していくか、ということなのですね。
向 井
そうですね。
住 吉
そして、昨日10月5日に配信シングル『Pilot』をリリースされたばかりです。アニメ『TIGER & BUNNY 2』のエンディングテーマということですが、このために書き下ろした楽曲?
向 井
そうです、書き下ろしです。
住 吉
物語やキャラクターを意識して作られたのですか?
向 井
そうですね。今回、『TIGER & BUNNY 2』ということで、前作の作品を観させていただいて、よりキャラクターに沿ったものというか、作品のファンの人たちも馴染むように、より作品を楽しんでいただけるように意識して作りました。