第290回 hiroさん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーの島袋寛子さん、hiroさんです。おはようございます。
- hiro
- おはようございます。よろしくお願いします。
- 住 吉
- hiroさんは、「SPEED」として12歳でデビュー。正式なソロデビューは、1999年発売の『AS TIME GOES BY』。
そして今年1月、「hiro」名義として、約20年ぶりにオリジナルアルバム『0』をリリースされました。すごいですね、“20年ぶり”! - hiro
- ね!そんなことが私に訪れるなんて、デビューした当時は想像もつかなかったですね。
- 住 吉
- アルバムを作ったり、歌ったり、色々な曲を考えたりするのは、楽しい時間でしたか?
- hiro
- そうですね。作品づくりは好きですね。
- 住 吉
- そんなhiroさんのニューシングル『Water Mirror』が、昨日配信リリースされたばかりです。
この曲は、どのような思いで作られたのでしょうか? - hiro
- 今年の初めにアルバム『0』を20年ぶりに出させてもらって、そこからまた次のステップということだったので、また新たな気持ちを持って作品づくりに挑みました。いつもそうなんですけど、今の自分をきちんと表現したい、という思いがあるので、歌詞の部分についても、今自分が思っていることを箇条書きにしたものをやりとりしつつ、歌詞にしてもらいました。
- 住 吉
- 今思っていることの箇条書きには、どのようなことがあがっていたのですか?30代後半で、今感じていることや表現したいことなど…。
- hiro
- ベースはだいたいいつも変わらないなと思っているんですけど…。でも、歳を重ねてきて、イケイケな感じだけではなく、色々な経験があって。そんな中で、自分が大事にしたいものや日々感じていることなどは、大事にするようにしていますね。一番わかりやすい部分だと思うので。“愛”と言うと、すごく大げさだったり、抽象的になってしまいますけど、自分が何に対して愛を持っていたり、何に対してフォーカスしているのか、というところは大事にしたいといつも思っているので、今回もそれが歌詞の中に入っていますね。
- 住 吉
- 歌い方も、当時とは違うそうですね。
- hiro
- 違いますね。体も変わってくるので、その取り組みもそうですし、終わりがないというか、完成がなくて。今はまた新しく開拓しているところです。
- 住 吉
- 歌はきっと、体を楽器と捉えると、“どのように鳴らすか”ということでしょうからね。
- hiro
- そうですね。使い方もそうですし、メンタルともつながっているので、単純なようで奥が深くて。経験がある分、くせが出てきたり、思考でそうなってしまったり…。体を使うので、やってもやっても終わりがないですね、何でもそうだと思うんですけど…。
- 住 吉
- ただ、人生をかけてやるには、十分すぎるぐらい素敵な分野ですね。
- hiro
- そうですね。
- 住 吉
- その原点が、「沖縄アクターズスクール」です。最初は、子供の習い事の気分で通い始めたのですか?
- hiro
- いや…本気なやつです(笑)。「私は歌手になる!」という感じで入りました。
- 住 吉
- その明確な決意は、何歳からあったのですか?
- hiro
- お母さんにも確認したら、「3歳の終わり頃」と言っていましたね。
- 住 吉
- えっ!理由は覚えていますか?
- hiro
- はい。私、結構子供の頃の記憶が残っていて、とにかく毎日のように歌っていたんですよ。歌詞を覚えられる年齢でもないと思うので、自分で作った歌を、鏡の前で毎日歌って踊っていたんです。
- 住 吉
- 3歳から?
- hiro
- はい。そしたらみんなが、そういった場所があるよと言うので、見学しに行ったら、マイクを離さなかったらしくて…。それで母と約束して。正座して向き合って、「10年やって芽が出なかったらやめなさい」と。「その代わり、どんなことがあってもレッスンには行きなさい」という約束のもと、通って、11歳のときに東京に行くチャンスに恵まれて…という流れですね。
- 住 吉
- では、3~4歳から「歌手になる!」という本気さで通っていたのですか?
- hiro
- はい!(笑)
- 住 吉
- すごい!それで今もそうして取り組んでいて…本当に生涯をかけて“歌”というテーマと向き合う人生なのですね。
- hiro
- 向き合っていますね、今のところ。