第293回 松浦航大さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、七色の声を持つ、歌手、ものまねアーティスト、YouTuberの松浦航大さんです。おはようございます。
- 松 浦
- おはようございます。よろしくお願いします。
- 住 吉
- 松浦航大さんは、歌まね動画がSNSで話題となり、テレビ番組でも大人気でいらっしゃいます。YouTubeチャンネルでは、総再生回数1億回を突破。作詞・作曲も手掛けられ、先日、デジタルシングル『カミカザリ』をリリースされました。
ものまね、歌まねは、いつ頃、どういうきっかけで始めたのでしょうか? - 松 浦
- きっかけと考えるとたくさんあるんですけど、最初は高校生のときに友達の前で、先生のものまねで先生が言わなさそうなことを言う、ということをやっていて。それでものまねが楽しいなと思っていたんです。
それから上京して歌手をやり始めて、鳴かず飛ばずのときに、「自分の強みは何だろう?」と。「個性」は、“人”を“固める”と書くじゃないですか。個性ではなくて、「柔軟性」が自分の武器なのではないかなと思って、そこからものまね動画を発信し始めました。 - 住 吉
- 柔らかく色々なものになれる、と。
では、「歌手になろう」という気持ちが先だったのですね。 - 松 浦
- そうです。それで今となっては、こうしてラジオにも出させてもらって、柔軟性が個性になっている、みたいな。
- 住 吉
- なるほど。
誰かのものまねをするときには、まず何をするのですか? - 松 浦
- 3つぐらい着目するんですけど、まず1つは、口の開け方。例えば、平井堅さんや槇原敬之さんは、結構丁寧な口の開け方をするんですよ。米津玄師さんは、逆にあまり口をきちんと開けないのが良さだったりするんですよね。
- 住 吉
- なるほど!2つ目は何ですか?
- 松 浦
- 2つ目が、声質なんですけど、喉仏の位置を上げると声が高くなりますし、コブクロの黒田さんみたいな声を出したいときは下げて…。あとは息の量とかで調節します。
3つ目は、これが一番難しいんですけど、ビブラートとか、その他テクニックを細かく見ています。 - 住 吉
- それは何回も聴いたり、動画を見たりしながら?
- 松 浦
- はい。何回も見てやっと、「ここはこういうクセがあるんだ!」とか、「自分はそれを再現できているかな?」ということを、動画で何回もチェックして…。
- 住 吉
- 自分もやってみたところを自分で撮って、確認して、修正していく?
- 松 浦
- そうです。
- 住 吉
- 今、レパートリーは何人ぐらいですか?
- 松 浦
- 今は50種類ぐらいですね。
- 住 吉
- すごい!お話を伺っていると、その作業自体を楽しんでやっていらっしゃるように感じます。
- 松 浦
- 楽しいですね。周りの人が楽しんで聴いてくれるので、それが気持ちいいんですよ。
- 住 吉
- 女性シンガーはいかがですか?
- 松 浦
- 和田アキ子さんとか。
- 住 吉
- 低いお声の方を中心に?
- 松 浦
- そうですね。結構僕、声が低くて。
- 住 吉
- なるほど。その部分を生かしつつも、どなたなら上手くできるかな、ということなのですね。
- 松 浦
- そうです。
- 住 吉
- そして、先日リリースされた『カミカザリ』という曲ですが、TikTokの企画から生まれたと伺いました。どのように生まれた曲なのでしょうか?
- 松 浦
- 僕が作詞・作曲をして、それを米津玄師さんのものまねで吹き込むんですよ。それで、その曲を「新曲です」と街の人に聴かせたら、信じるのか信じないのか、という企画をTikTokでやって。そしたら、ほぼ100%騙されました。
- 住 吉
- すごい!その楽曲を、今度はフル音源化。
- 松 浦
- はい。本当に反響をいただいて、TikTokでも300万回以上再生されました。