第299回 渡辺美里さん
- 住 吉
- 住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、渡辺美里さんです。おはようございます。
- 渡 辺
- おはようございます。
- 住 吉
- 今年はライブ続きの1年だったそうで、現在、「渡辺美里プレミアムツアー『Good Time ’22~’23』」の真っ最中。そのラストを飾るのが、2月4日(土)の日本武道館公演だそうですね。
- 渡 辺
- そうなんです。
- 住 吉
- 2020年には「ライブが全くできない」とおっしゃっていましたが、少しずつライブが復活してきましたね。
- 渡 辺
- そうですね。特に今年は、「Good Time ’22~’23」というツアーもできましたし、「うたの木 彼のすきな歌」というカバー曲ばかりのライブもできたり、スペシャルライブもできたり、少しずつ動き出せました。
でも、来年こそ海外に行きたい! - 住 吉
- そうですよね!
- 渡 辺
- プライベートの旅はしたいですね。
- 住 吉
- 吸収して色々な刺激を受けることも、アーティストにとってはすごく大事だと思います。
ただ、ライブの人数制限が緩和されたことで、久しぶりに満員で観られる状況がきて、観る方もそうですが、歌う方もきっと嬉しいのではないかなと思っているのですが…。 - 渡 辺
- そうですね。80年代から歌い始めて、たくさんのお客さんの中で音楽を届ける、ということが自分の日常というか、それが私の生きる場所だったから…。
まだ声出しはできない状況だけど、表現方法はすごく色々とあって。拍手にも温度や色があって、感情が拍手の音に乗っかるんだな、ということをここ数年で感じましたね。「待ってた!」とか、「この曲好き!」とか、しみじみ聴いている…というときで、拍手の音が違う。そういう新しい発見もありましたね。 - 住 吉
- おもしろいですね。
そして、今年10月には、1989年の5thアルバム『Flower bed』のアナログレコードもリリースされ、2月4日にラストを迎えるツアーは、この『Flower bed』の収録曲を中心とした楽曲構成になっているということです。
このアルバムは、私も当時買いましたよ! - 渡 辺
- LPで?
- 住 吉
- CDだったかな…。
- 渡 辺
- CDとLPとが入れ替わる時期で、この『Flower bed』がアナログ盤製作の最後だったんです。
- 住 吉
- そうなんですか!
- 渡 辺
- それ以降はCDに変わって、その後は配信になりましたけど、時代はめぐって、やはり良い音、温かい音を聴きたいと。コロナ禍で、私自身も改めてレコードに針を落として聴くという時間が増えて。それなら「アナログ盤を出したいな」と思っていたんです。それで、この『Flower bed』と『うたの木 彼のすきな歌』の両方を出そうと思ったんですが、昨今のアナログブームで、レコードの製作ができなくて、1年待ったんです。それで今年やっと出せました。
- 住 吉
- 改めて今スタジオで拝見していますが、このおなじみの『Flower bed』のジャケットが大きくなると、やはりいいですね。
どのアルバムもそうですが、このアルバムも作曲家陣が豪華で、伊秩弘将さん、岡村靖幸さん、小室哲哉さん、大江千里さんなど、すごくバリエーションに富んでいて、どれもいい曲ばかりで…。それぞれの曲への思い入れや、改めてアナログ盤で聴いたときに思い出すこともあるのではないかなと思います。 - 渡 辺
- 改めて、自分も89年の作品をもう一度LPで聴くとなったときに、針を落とした瞬間の音の深みに驚きました。自分のアルバムは散々聴いてきたし、ライブで歌い続けてきているんですけど、やはりLPっていいな、アナログ盤っていいな、と再確認しました。