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第319回 高橋洋子さん

第319回 高橋洋子さん

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住 吉
住吉美紀がお届けしています、TOKYO FM「Blue Ocean」。今日の「Blue Ocean Professional supported by 協会けんぽ 健康サポート」のゲストは、シンガーの高橋洋子さんです。おはようございます。
高 橋
おはようございます。お願いします。
住 吉
高橋洋子さんは、松任谷由実さんなどのコンサートでバックコーラスやスタジオミュージシャンとして活動した後、1991年にソロのシンガーとしてメジャーデビュー。代表作はエヴァンゲリオンシリーズです。『新世紀エヴァンゲリオン』の主題歌『残酷な天使のテーゼ』、『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生』の主題歌『魂のルフラン』が超ロングヒットを記録。リリースから四半世紀を超えた今も歌い継がれています。
高橋さんも、この2曲には特別な思いがおありですか?
高 橋
そうですね。作品が素晴らしいというのはもちろんなんですけど、世界中の皆さんがたくさん歌ってくださって、しかも日本語で歌ってくださる方がすごく多いんですよ。
住 吉
海外でも日本語で!
高 橋
そうなんですよ。なので、本当にありがたいなと思いながら、気づいたらもう28年経っていて…ちょっとびっくりしています。
住 吉
エヴァンゲリオンといえば、2021年に『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されましたが、今年の3月には映画『シン・仮面ライダー』が公開され、話題になっています。どちらも“シン”がついていますが、2016年『シン・ゴジラ』、2021年『シン・エヴァンゲリオン劇場版』、2022年『シン・ウルトラマン』、2023年『シン・仮面ライダー』、この4作品がコラボレーションする、『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース』というプロジェクトがあります。高橋洋子さんが昨日リリースされたマキシシングル『EVANGELION ETERNALLY』のリード曲『罪と罰 祈らざる者よ』が、この『シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース × バンダイナムコ』のプロモーションソングなのだそうですね。
高 橋
そうなんですよ。
住 吉
高橋さんご自身が作詞も手がけていらっしゃって、すごく思いを持って、もしかしたら責任感やプレッシャーも感じて取り組まれたのかと想像しますが、どうでしたか?
高 橋
でも意外と、“高橋洋子はこういう感じ”というイメージを世の中の皆さんがわかってくださっているところがあって。例えば、サビ始まり、それからマイナーコードのAメロ、ドキドキするようなリズム感、そして荘厳なコーラスなど、パターンがだいたい決まっていて、そういうオーダーでやらせていただきました。
住 吉
なるほど、やはりそういう曲が聞きたいと。
高 橋
はい。なので、“ザ・高橋洋子&大森俊之コンビだ!”という感じで、楽曲を仕上げさせていただきました。
住 吉
でも同時に、声量、そして高音、インパクトを表現し続ける四半世紀以上というのは、肉体的にも普通の人間よりも進化が必要というか…。今も日々努力を続けていらっしゃると伺いました。
高 橋
でも、会社にお勤めの方が毎日お仕事に行くように、私は歌を歌うので毎日歌の練習をする、というだけのことで、皆さんと変わらないです。
住 吉
ちなみに、どのような練習をしているのですか?
高 橋
ルーティンがあって、朝起きたらまずきちんと縦になる、というところから。
住 吉
きちんと縦になる?
高 橋
寝ていたものが起きますよね。ということは、体が縦になるわけですよね。でも、ぼやっとして、猫背になったりとか、なかなか目が覚めないときがあると思うんですけど、呼吸法で頭の上のところから息を吸って、足の裏からいらないものを全て吐き出す、という呼吸法を必ずやります。
住 吉
立ったままですか?
高 橋
立っても座ってもいいんですよ。とにかく姿勢を良くして、まっすぐにエネルギーを通すようなイメージでやっていますね。
住 吉
その後に発声練習ですか?
高 橋
その日の予定によってスケジュールが変わるので、忙しいときはそこでは発声練習をしないですけど、どこかで必ずやります。
住 吉
発声練習はどのようなことをされるのですか?
高 橋
キーボードを弾きながら発声したり。ストレッチから入るんですけど、股関節を全てゆるめて、手首、足首もゆるめ、そこから声出しをしていって、それで楽曲練習に入る、という感じですね。
住 吉
手首、足首も関係があるのですか?
高 橋
そうなんですよ。ほぐすと声が出やすくなります。
住 吉
本当ですか!
高 橋
私の体感ですけど…。くるくる回して、股関節も開いたり閉じたり、両方やるんですよね。手首もこちら側をやったら反対側もやるとか。首もそうですね。
住 吉
体全体から声が出ている、というような歌と曲ですものね。
高 橋
そうですね。